ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第7話 恩人
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「お姉ちゃんがいてくれなかったらみんなバラバラになってたし、もしかしたらアイツらにあの場で殺されていたかもしれない・・・」
「僕たちはその時、第三研究棟兼病院の部屋にいて駆けこんできたアワにそのことを聞きました。どんなに歯痒かったことかっ・・・、僕たちが参戦していればカヤノさんにだけ辛い思いをさせずに済んだのに・・・フツヌシさんを死なせずに済んだかもしれないのにっ・・・」
「・・・・・」
ツラナギとハヤアキが拳を握り締める。
「いいかしら?」
「はい、どうぞ」
ロビンが手を上げた。
「そのバーグマンという男は他には何を要求してきたの?」
「え?」
「棘海賊団の船長・バーグマンはあなただけ本拠地にした研究棟に連れて行った後にまた別の要求をしてきたんじゃないのかしら?
さっきの話だと『まずは』と言っていたようだしね」
「・・・・・さすが、鋭い観察力ですね、ロビンさん」
苦笑するカヤノ。
「あなたの言う通り、あいつは本当の目的を私にだけ話しました。
島の収益を奪うのはあくまで海賊としての表向きの理由です、本当の目的は別にあったんです」
「な、何なんだ!?本当の目的!?」
ウソップが食いつく。
「あいつらがこの島に来た本当の目的は、この島に眠っている悪魔の実を捜し出し、持ち帰ることです。所謂トレジャーハントでした」
「あ、悪魔の実ィ~~~っ!?」
これには麦わらの一味の他、ハヤアキたちも驚きである。
「馬鹿なっ!お前、アレは俺たち島民でも伝承としてあるのを聞いてるだけだぜ!」
「そんな存在そのものが不確かなものをアイツらは求めてきたんですか!?」
「そうだよ、私はバーグマンから直接聞いたんだから。
あいつは以前、この島の財力を奪おうとした奴らからお祖父ちゃんが島の伝承を調査していることを聞いたらしくて、孫の私を仲間に引き入れて研究所の情報を引き出すことにしたんだよ。
これが研究所の職員に危害を加えない条件だった」
「なるほどな、それであいつら第一研究棟を本拠地にしたのか」
「そう、あそこにはこの島の古文書がたくさん保管されているから研究職員たちが調査内容を誤魔化せない様に自分たちでも調べられるようにね」
「でも古文書の中には特殊な文字で書かれたものもあるはずでは?」
「それは研究職員を脅して解読させてる、だけどアイツらにはどちらでも好都合なんだよ。
悪魔の実が見つかれば島の収益を上回るほどの金が手に入ったも同然だし、見つからなかったらなかったでこの島の収益を絞り尽くせるだけ絞ればいいだけだから。
でもね――・・・私はそんなことはさせない、もうこれ以上、島のみんなをアイツらの犠牲にして堪るものか。
そのために二人に協力してもらったんだからね」
「「・・・・・」」
「どういうこと?」
「私たちはこの島を救うためにこの二年間耐えて、腕を磨き上げてきたんです。
二年前は戦闘力が低かった警護団の団員たちを一人前にして対抗できるように育ててきたんです」
「そうだったのか、お前、苦しい立場にいたんだな」
チョッパーが涙目だ。
「いいえ、父が守ってきた島です。私の故郷、その気持ちは一緒だから何ともなかった!」
ニッコリ微笑むカヤノ。
「それにいくつかこちらも条件を出させてもらいましたしね」
「条件?」
「一つ、島民たちと棘海賊団の交渉人は自分がやること。
二つ、仲間になっても島民と個人的に交流を持つことを免除すること。
そして三つ、侵入者の排除の仕方については私のやり方でやらせてもらう。
全て収益の七割を渡して島民を殺さず、傷つけずということを前提。
だからアワに危害を加えようとした時点であいつらの約定違反、私から報いを受けても仕方がないんです」
「「「お、おおう・・・」」」
カヤノの笑みに少し黒さを感じるウソップ、チョッパー、フランキーだった。
続く
「僕たちはその時、第三研究棟兼病院の部屋にいて駆けこんできたアワにそのことを聞きました。どんなに歯痒かったことかっ・・・、僕たちが参戦していればカヤノさんにだけ辛い思いをさせずに済んだのに・・・フツヌシさんを死なせずに済んだかもしれないのにっ・・・」
「・・・・・」
ツラナギとハヤアキが拳を握り締める。
「いいかしら?」
「はい、どうぞ」
ロビンが手を上げた。
「そのバーグマンという男は他には何を要求してきたの?」
「え?」
「棘海賊団の船長・バーグマンはあなただけ本拠地にした研究棟に連れて行った後にまた別の要求をしてきたんじゃないのかしら?
さっきの話だと『まずは』と言っていたようだしね」
「・・・・・さすが、鋭い観察力ですね、ロビンさん」
苦笑するカヤノ。
「あなたの言う通り、あいつは本当の目的を私にだけ話しました。
島の収益を奪うのはあくまで海賊としての表向きの理由です、本当の目的は別にあったんです」
「な、何なんだ!?本当の目的!?」
ウソップが食いつく。
「あいつらがこの島に来た本当の目的は、この島に眠っている悪魔の実を捜し出し、持ち帰ることです。所謂トレジャーハントでした」
「あ、悪魔の実ィ~~~っ!?」
これには麦わらの一味の他、ハヤアキたちも驚きである。
「馬鹿なっ!お前、アレは俺たち島民でも伝承としてあるのを聞いてるだけだぜ!」
「そんな存在そのものが不確かなものをアイツらは求めてきたんですか!?」
「そうだよ、私はバーグマンから直接聞いたんだから。
あいつは以前、この島の財力を奪おうとした奴らからお祖父ちゃんが島の伝承を調査していることを聞いたらしくて、孫の私を仲間に引き入れて研究所の情報を引き出すことにしたんだよ。
これが研究所の職員に危害を加えない条件だった」
「なるほどな、それであいつら第一研究棟を本拠地にしたのか」
「そう、あそこにはこの島の古文書がたくさん保管されているから研究職員たちが調査内容を誤魔化せない様に自分たちでも調べられるようにね」
「でも古文書の中には特殊な文字で書かれたものもあるはずでは?」
「それは研究職員を脅して解読させてる、だけどアイツらにはどちらでも好都合なんだよ。
悪魔の実が見つかれば島の収益を上回るほどの金が手に入ったも同然だし、見つからなかったらなかったでこの島の収益を絞り尽くせるだけ絞ればいいだけだから。
でもね――・・・私はそんなことはさせない、もうこれ以上、島のみんなをアイツらの犠牲にして堪るものか。
そのために二人に協力してもらったんだからね」
「「・・・・・」」
「どういうこと?」
「私たちはこの島を救うためにこの二年間耐えて、腕を磨き上げてきたんです。
二年前は戦闘力が低かった警護団の団員たちを一人前にして対抗できるように育ててきたんです」
「そうだったのか、お前、苦しい立場にいたんだな」
チョッパーが涙目だ。
「いいえ、父が守ってきた島です。私の故郷、その気持ちは一緒だから何ともなかった!」
ニッコリ微笑むカヤノ。
「それにいくつかこちらも条件を出させてもらいましたしね」
「条件?」
「一つ、島民たちと棘海賊団の交渉人は自分がやること。
二つ、仲間になっても島民と個人的に交流を持つことを免除すること。
そして三つ、侵入者の排除の仕方については私のやり方でやらせてもらう。
全て収益の七割を渡して島民を殺さず、傷つけずということを前提。
だからアワに危害を加えようとした時点であいつらの約定違反、私から報いを受けても仕方がないんです」
「「「お、おおう・・・」」」
カヤノの笑みに少し黒さを感じるウソップ、チョッパー、フランキーだった。
続く