ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第7話 恩人
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「そんな強えーなら何でお前らを助けてくれないんだ?」
「父は・・・死にました」
カヤノの表情が曇る。
「二年前に棘海賊団の手で殺されました」
二年前、この島に上陸した棘海賊団。
今まで彦名島を狙い、失敗した海賊団やならず共たち。バーグマンはそいつらから情報収集をし、フツヌシのことを知った。
そして取った手段が大将同士の勝負だ。バーグマンが勝てば望みの物を渡す、フツヌシが勝てば彦名島から早々に立ち去るという条件付きで。
バーグマン自身も悪魔の実の能力者でその力を使用し、闘いに挑んだ。
しかしフツヌシの攻撃は速く鋭く、バーグマンの力の上をいった。
結果は言わずもがなフツヌシの勝利、しかし彼はバーグマンを殺さなかった。
彼は殺戮を好む人種ではない、この島を守れればそれでよかったのだ。
「勝負はついた、さっさと出て行け」
刀を収めたところでフツヌシがバーグマンに告げた。
そしてそのまま背中を向けて仲間や家族の所に戻ろうとした時だった。
「つっ!?」
フツヌシの左胸を何かが貫いた。
「お前・・・甘すぎんだよ」
「・・・・・」
「俺は海賊なんだよ、お前ら(剣豪、武士道)みたいに綺麗ごとで済ませたり、清さを売りにして生きちゃあいないんだよ」
「うぐおっ・・・!!」
左胸に風穴が空いたフツヌシはその場に倒れ込んだ。
「奪ってこその海賊だ、特に俺はな『欲しい』と思ったモンは何をしてでも奪う。
金持ちの物だろうが情けねぇ鼻たれ小僧の物だろうが、腕の立つ剣豪の島国だろうがな。殺してでも奪い取る」
腕に着いた血を舐め取るバーグマン、それから彼は彦名島を私物化し始めたのだ。
「じゃあオメーがヤツを倒せばよかっただろう?オメーほどの腕があれば倒せただろう?」
「それは・・・」
カヤノの歯切れが悪くなる。
「俺たちのせいなんだ」
「?」
ルフィの問いに答えたのはハヤアキだった。
「フツヌシさんがバーグマンの相手をしていた時、丁度俺たちはその前の戦闘で負っていた傷の治療中で手を貸すことが出来なかったんだ・・・、カヤノと俺、ツラナギは彦名島警護団の部隊長ともいえる立場だった。
その内の二人が加勢不能、警護団の総団長が討ち死に・・・その他の民は戦闘経験値の浅い者と非戦闘民、カヤノ一人で守りきれるはずがない」
「多勢に無勢ってヤツか・・・」
「そうだ」
「私、見てたの!その時、カヤノお姉ちゃんが何をしたのか!」
アワも唇を噛み締めている。
バーグマンの卑怯な戦い方で命を落としたフツヌシ、その瞬間をアワも見ていた。
バーグマンは『どちらがこの島の統治者かわからせるため』と言い、警護団の面々や研究所の職員たちが集まる中でその戦いを行ったのだ。
アワも遠巻きながらその様子を見ていた。
「父さん!」
父親を目の前で、しかも背後から刺殺されたのを目の当たりに叫んでいたカヤノ。
倒れた父の傍に駆け寄るもバーグマンの一撃は心臓を貫いていた、即死だったのだ。
「さあ・・・、これでこの島は俺の物だ」
ニヤリと笑うバーグマン。
「ふ、ふざけるな!」
「そうだ!勝負はフツヌシさんが勝ったはずだ!」
「そうよ!私たちも見ていたわ!!」
見届けていた島民たちが反論する。
「・・・・・」
バーグマンが最初に抗議した島民に近づくと頭部を掴む。
「フツヌシの勝ち?バカか?お前たちは・・・・海賊の戦いはな、相手を殺すか、自分が死ぬかなんだよ。
俺を殺してまでこの島を守らなかったアイツの負けだ、慈悲じゃねぇ、弱さだ。そして―――・・・」
「つっ!?」
島民の体がキラキラと固まり始める。
それを見て動揺する島民と騒めくギャラリー。
「父は・・・死にました」
カヤノの表情が曇る。
「二年前に棘海賊団の手で殺されました」
二年前、この島に上陸した棘海賊団。
今まで彦名島を狙い、失敗した海賊団やならず共たち。バーグマンはそいつらから情報収集をし、フツヌシのことを知った。
そして取った手段が大将同士の勝負だ。バーグマンが勝てば望みの物を渡す、フツヌシが勝てば彦名島から早々に立ち去るという条件付きで。
バーグマン自身も悪魔の実の能力者でその力を使用し、闘いに挑んだ。
しかしフツヌシの攻撃は速く鋭く、バーグマンの力の上をいった。
結果は言わずもがなフツヌシの勝利、しかし彼はバーグマンを殺さなかった。
彼は殺戮を好む人種ではない、この島を守れればそれでよかったのだ。
「勝負はついた、さっさと出て行け」
刀を収めたところでフツヌシがバーグマンに告げた。
そしてそのまま背中を向けて仲間や家族の所に戻ろうとした時だった。
「つっ!?」
フツヌシの左胸を何かが貫いた。
「お前・・・甘すぎんだよ」
「・・・・・」
「俺は海賊なんだよ、お前ら(剣豪、武士道)みたいに綺麗ごとで済ませたり、清さを売りにして生きちゃあいないんだよ」
「うぐおっ・・・!!」
左胸に風穴が空いたフツヌシはその場に倒れ込んだ。
「奪ってこその海賊だ、特に俺はな『欲しい』と思ったモンは何をしてでも奪う。
金持ちの物だろうが情けねぇ鼻たれ小僧の物だろうが、腕の立つ剣豪の島国だろうがな。殺してでも奪い取る」
腕に着いた血を舐め取るバーグマン、それから彼は彦名島を私物化し始めたのだ。
「じゃあオメーがヤツを倒せばよかっただろう?オメーほどの腕があれば倒せただろう?」
「それは・・・」
カヤノの歯切れが悪くなる。
「俺たちのせいなんだ」
「?」
ルフィの問いに答えたのはハヤアキだった。
「フツヌシさんがバーグマンの相手をしていた時、丁度俺たちはその前の戦闘で負っていた傷の治療中で手を貸すことが出来なかったんだ・・・、カヤノと俺、ツラナギは彦名島警護団の部隊長ともいえる立場だった。
その内の二人が加勢不能、警護団の総団長が討ち死に・・・その他の民は戦闘経験値の浅い者と非戦闘民、カヤノ一人で守りきれるはずがない」
「多勢に無勢ってヤツか・・・」
「そうだ」
「私、見てたの!その時、カヤノお姉ちゃんが何をしたのか!」
アワも唇を噛み締めている。
バーグマンの卑怯な戦い方で命を落としたフツヌシ、その瞬間をアワも見ていた。
バーグマンは『どちらがこの島の統治者かわからせるため』と言い、警護団の面々や研究所の職員たちが集まる中でその戦いを行ったのだ。
アワも遠巻きながらその様子を見ていた。
「父さん!」
父親を目の前で、しかも背後から刺殺されたのを目の当たりに叫んでいたカヤノ。
倒れた父の傍に駆け寄るもバーグマンの一撃は心臓を貫いていた、即死だったのだ。
「さあ・・・、これでこの島は俺の物だ」
ニヤリと笑うバーグマン。
「ふ、ふざけるな!」
「そうだ!勝負はフツヌシさんが勝ったはずだ!」
「そうよ!私たちも見ていたわ!!」
見届けていた島民たちが反論する。
「・・・・・」
バーグマンが最初に抗議した島民に近づくと頭部を掴む。
「フツヌシの勝ち?バカか?お前たちは・・・・海賊の戦いはな、相手を殺すか、自分が死ぬかなんだよ。
俺を殺してまでこの島を守らなかったアイツの負けだ、慈悲じゃねぇ、弱さだ。そして―――・・・」
「つっ!?」
島民の体がキラキラと固まり始める。
それを見て動揺する島民と騒めくギャラリー。