第6話 不信感

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この小説の夢小説設定
ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
ゾロヒロイン
マルコヒロイン

「それで避けたつもりか?」

クンと引く動作をすると鎌が返ってくる。

「!」

背後から返ってくる鎌を飛び上がって避けるツラナギ。

「針金ですか・・・」

「相変わらず目が良いな」

戻ってきた鎌をキャッチするハヤアキ、ツラナギはまた刀を構えた。



コンコン――・・・


「「?」」


演習場の柱を叩く音が聞こえて振り返る二人。

「お取込み中失礼」

カヤノさん!」

入り口にはカヤノが立っている。

「ごめんね、こんな夜に・・・」

「いいや、お前こそ大丈夫なのか?」

ハヤアキの問いに頷くカヤノ

「さっきの演習、見せてもらったよ。腕を上げたね、二人とも」

彼女に褒められて嬉しそうなツラナギ。

「流派は違うがお前の親父さんに鍛えてもらった腕だ、錆びつかせたら申し訳ねぇだろう」

鎌を仕舞いながら答えるハヤアキ。

「ンで?どうした?あいつらのことなら問題ねぇぞ、お袋さんからもらってきた薬も渡したしな」

アイツらとはルフィたち麦わらの一味のことだ、ハヤアキとカヤノは島を守る立場上、定期的に連絡を取り合っていた。

「あのチョッパーとかいうタヌキ、体は小せぇが腕はいい。薬の効果、聞き始める時間の塩梅を話してやったら迅速に治療したよ」

「そう、よかった・・・・ありがとう」

ホッとした様子のカヤノ

「礼なんざ不要だ、お前もあいつらを救いたかったんだろ?」

「でもちゃんと言っておきたかったんだ、ハヤアキとツラナギにはね」

ニッコリ笑って礼を言うカヤノに照れているのかハヤアキは軽く頭を小突いた。

「案内してくれる?彼らのところに」



―――――――――――――――


「・・・・・」

ゾロが目を覚ました。

「ゾロ!」

「・・・・・」

しばらくボーっと天井を見上げているゾロに気付いたナミが駆け寄る。

「チョッパー!ゾロが目を覚ましたわ!」

「ほ、ホントか!?」

治療後、休憩をしていたチョッパーが慌てて駆け寄ってくる。

「ゾロ!大丈夫か!?俺が分かるか?」

チョッパーが自分をゾロの視界に自分を入れて意識確認をする。

「・・・・チョッパー・・」

「おう!俺だ!ナミはわかるか?」

問いに頷くゾロ。

「意識よし!脈拍良し!よかったあぁぁ!!ゾロはもう大丈夫だあぁぁ!!」

泣きながら残りのメンバーに報告するチョッパー。

「おおーっ!!ゾロっ!!起きたのか!?」

ウソップを先頭にロビンやフランキー、アワもやってくる。

「ハヤアキとツラナギがくれた薬が効いたんだな!」

「本当に丸一日で回復したわね」

薬の効果に驚いているロビン。
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