ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第6話 不信感
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「それにしても準備がいいな」
フランキーがハヤアキを見る。
「あいつの指示だ、ツルガもイザサもあいつが前もって呼んでおいたんだ」
「はーん、そいつは余程計算高いようだな。ゾロがこうなることをわかってたみたいだな」
「というよりこうするように仕向けたというべきだな。
だが、責めるなよ?海賊狩りはそれで今、命拾いしてるんだ」
フランキーの厳しい目を諫めるように見るハヤアキ。
「怪我を負わせた俺が言うのも何だがこの島の薬は他の国や島で使っている薬よりも数倍効力が強い。
もちろん人体に及ぼす影響のリスクを最小限に抑えて製造してあるから心配するな、丸一日もあれば傷跡は綺麗に消える」
今はハヤアキを信じるしかない、フランキーは治療の行方を見守るのだった。
―――――――――――――――
「・・・・・・」
本拠地の医務室でトーマスは目を覚ました。
「目が覚めた?トーマス」
横にはカヤノが座っている。
「カヤノ・・・お姉ちゃん・・・」
「ごめんね、少し強く打ったから痣になっちゃったね・・・」
額にできた痣を撫でカヤノ。
「僕なら、大丈夫だよ・・・あのままじゃ、僕・・・麦わらを・・・」
「わかってる、私こそ到着が遅くなってごめんね」
腰のポーチから丸薬の入った薬袋を取り出すとトーマスの枕元に置く。
「これは回復薬だよ、母さんからもらってきた」
「・・・・・・」
トーマスの体を起こし、一粒口に含ませると水を飲ませる。
「これでだんだん五感の感覚が戻ってくる、そしたらもう一粒飲むといい、そしたら倦怠感が取れてくるからね」
「うん・・・」
今、彼は意識は戻ったとはいえ視界がぼやけている。カヤノの位置も聴覚で声を頼りにしているだけだ。
彼の身体能力を完全に回復させるためにもこの丸薬投与は必要な事なのだ。
「トーマス、くれぐれも無理はしてはいけないよ。そしてヤツらにも私たちのことは気づかれてはいけない・・・いいね?」
「・・・・・」
トーマスは頷いた。
「うん、いい子・・・私にはもう一つやらなければいけないことがあるから、ちょっと行ってくるね」
彼女は薬袋を枕の下に仕舞うと部屋を出て行った。
―――――――――――――――
夜の帳が深まる道場兼警護団本拠地、そこではハヤアキとツラナギが互いを倒す相手として戦っていた。
「ハヤアキさん、遠距離戦闘と言っても狙いが的確過ぎて怖いですね」
「ひょいひょい避けてるくせによく言うぜ」
ハヤアキの飛び道具をツラナギの刀が弾く。
「『剣技・風鷲(かぜわし)』!!」
「!」
剣圧が飛び、警護団の演習場の丸太を真っ二つにする。
「お前も容赦なさすぎるぜ」
「練習でも手加減したら怒るくせに」
「まぁな、15歳のガキに手加減されちゃ俺も見縊られたってことだからな」
「見縊りませんよ、大先輩なんですから」
「フン・・・」
腰の鎌を抜くハヤアキ。
「『鉄鎌鼬(てつかまいたち)』!!」
鎌を投げる。
「おっと!」
ツラナギが避けたことで鎌が地面に突き刺さる。
フランキーがハヤアキを見る。
「あいつの指示だ、ツルガもイザサもあいつが前もって呼んでおいたんだ」
「はーん、そいつは余程計算高いようだな。ゾロがこうなることをわかってたみたいだな」
「というよりこうするように仕向けたというべきだな。
だが、責めるなよ?海賊狩りはそれで今、命拾いしてるんだ」
フランキーの厳しい目を諫めるように見るハヤアキ。
「怪我を負わせた俺が言うのも何だがこの島の薬は他の国や島で使っている薬よりも数倍効力が強い。
もちろん人体に及ぼす影響のリスクを最小限に抑えて製造してあるから心配するな、丸一日もあれば傷跡は綺麗に消える」
今はハヤアキを信じるしかない、フランキーは治療の行方を見守るのだった。
―――――――――――――――
「・・・・・・」
本拠地の医務室でトーマスは目を覚ました。
「目が覚めた?トーマス」
横にはカヤノが座っている。
「カヤノ・・・お姉ちゃん・・・」
「ごめんね、少し強く打ったから痣になっちゃったね・・・」
額にできた痣を撫でカヤノ。
「僕なら、大丈夫だよ・・・あのままじゃ、僕・・・麦わらを・・・」
「わかってる、私こそ到着が遅くなってごめんね」
腰のポーチから丸薬の入った薬袋を取り出すとトーマスの枕元に置く。
「これは回復薬だよ、母さんからもらってきた」
「・・・・・・」
トーマスの体を起こし、一粒口に含ませると水を飲ませる。
「これでだんだん五感の感覚が戻ってくる、そしたらもう一粒飲むといい、そしたら倦怠感が取れてくるからね」
「うん・・・」
今、彼は意識は戻ったとはいえ視界がぼやけている。カヤノの位置も聴覚で声を頼りにしているだけだ。
彼の身体能力を完全に回復させるためにもこの丸薬投与は必要な事なのだ。
「トーマス、くれぐれも無理はしてはいけないよ。そしてヤツらにも私たちのことは気づかれてはいけない・・・いいね?」
「・・・・・」
トーマスは頷いた。
「うん、いい子・・・私にはもう一つやらなければいけないことがあるから、ちょっと行ってくるね」
彼女は薬袋を枕の下に仕舞うと部屋を出て行った。
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夜の帳が深まる道場兼警護団本拠地、そこではハヤアキとツラナギが互いを倒す相手として戦っていた。
「ハヤアキさん、遠距離戦闘と言っても狙いが的確過ぎて怖いですね」
「ひょいひょい避けてるくせによく言うぜ」
ハヤアキの飛び道具をツラナギの刀が弾く。
「『剣技・風鷲(かぜわし)』!!」
「!」
剣圧が飛び、警護団の演習場の丸太を真っ二つにする。
「お前も容赦なさすぎるぜ」
「練習でも手加減したら怒るくせに」
「まぁな、15歳のガキに手加減されちゃ俺も見縊られたってことだからな」
「見縊りませんよ、大先輩なんですから」
「フン・・・」
腰の鎌を抜くハヤアキ。
「『鉄鎌鼬(てつかまいたち)』!!」
鎌を投げる。
「おっと!」
ツラナギが避けたことで鎌が地面に突き刺さる。