ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第4話 花園五輪
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「バーグマン」
「おう、マルメゾンか、どうした?」
彦名島の棘海賊団本拠地。
彼らは彦名島の研究棟の一つを貸し切り、自分たちの根城にしていた。
「ハヤアキからの連絡だ、マルランが懸念した通りになったぞ」
「つーことは、ヤツらが来たのか?」
「ああ、ハヤアキが第四研究棟付近の森の見回り中に出くわしたらしい。
角突きの帽子を被ったタヌキと緑頭に三連ピアスを付けた三刀流の剣士――・・・」
マルメゾンが紙をバーグマンの前に置く。
「剣士のロロノア・ゾロ、船医のトニートニー・チョッパーに間違いないだろう」
「ほう、ロロノアと船医か・・・」
楽しそうにマルメゾンが置いた手配書を見る。
「ハヤアキは警告をして逃したと言っていたが、どうする?」
「フン、警護団とはいえハヤアキも甘いな。まあ、あいつの意志を尊重しているんだろうがな」
バーグマンはニヤリを不気味な笑みを浮かべると立ち上がった。
「悪いが今回はあいつの意志なんぞ関係ねぇ、麦わらの一味は抹殺確定だ」
その言葉にマルメゾンも満足そうだ。
「そうだろうな、お前がそう言うかと思ってもうヤツらの居場所は突き止めてある」
「早いな」
「今までの入国者は抹殺してもお前や私たちの株が上がらない連中ばかりだった。
だが今回は違う、麦わらを倒せば上に名を連ねられるチャンスだ、逃す手はあるまい?」
「ああ、そうだな」
「だが、早まるなよ。まずは様子見だ、相手の戦力を見極めるのも重要だからな」
「わかってる、そのことはお前に任せるさ、マルメゾン。まずは死なない程度に突いてやれ」
「既に向かわせてる、マルランとトーマスをな」
―――――――――――――――
ゾロとチョッパーの帰還後、改めてアワから島の事を聞いた。
彦名島は水源豊富の畑で作物や薬草を作り、また酒も製造しているそうだ。
そして植物の研究もしている。
薬にすることもあるが生息している昆虫、動物との相性などで家畜のえさを作ったりもしている。
それを輸出品として市場に出しているのだ、反対に生産できないものを他国から輸入している。
研究棟は四つあり、第一研究棟は島の歴史や他国の古文書が保管されていて歴史文学の研究をしている。
第二研究棟は薬学研究所、その名の通り畑で採れる作物や薬草などを研究し、薬や栄養剤の製造をしている。
第三研究棟は所謂病院だ、隣りに道場兼警護団本拠地があるので二十数年前からこういう形式を取っている。
第四研究棟は工場だ、取れた農作物を加工し、梱包する場所だ。
主にこの四つの棟をメインに稼働させて、アサヤケ市場に卸して収益を得ている。
警護団については島の男女二十数名で構成されている。
ただ手練れはそのうちの数人でほとんどが見習いか修業中の身分だという。
ゾロたちを襲撃してきたハヤアキは警護団の中でも手練れの一人であり、飛び道具の使い手だと言っていた。
「なるほどね、対抗したくても警護団の人数が二十数人、しかも腕が立つのがその内の数名ならできっこないわ」
アワの説明でナミが再度納得したようだ、しかも相手方には能力者がいる。この島の警護団に実力者がいないのならそれもできないだろう。
「海賊団はこの島の莫大な収益を狙ってきたってことか」
「彦名島は派手ではないがソコソコ稼いでる場所だ、しかも土地はいい、水も美味いとなれば狙う奴は出てくるだろうな」
「今まではどうして平気だったのかしら?」
「それはフツヌシさんがいたから」
「フツヌシ?」
「うん、この島の警護団を創った人!すっごい人なんだよ!でも・・・もう、いなくなっちゃった」
一瞬明るくなったアワだったがすぐに表情が暗くなる。
「おう、マルメゾンか、どうした?」
彦名島の棘海賊団本拠地。
彼らは彦名島の研究棟の一つを貸し切り、自分たちの根城にしていた。
「ハヤアキからの連絡だ、マルランが懸念した通りになったぞ」
「つーことは、ヤツらが来たのか?」
「ああ、ハヤアキが第四研究棟付近の森の見回り中に出くわしたらしい。
角突きの帽子を被ったタヌキと緑頭に三連ピアスを付けた三刀流の剣士――・・・」
マルメゾンが紙をバーグマンの前に置く。
「剣士のロロノア・ゾロ、船医のトニートニー・チョッパーに間違いないだろう」
「ほう、ロロノアと船医か・・・」
楽しそうにマルメゾンが置いた手配書を見る。
「ハヤアキは警告をして逃したと言っていたが、どうする?」
「フン、警護団とはいえハヤアキも甘いな。まあ、あいつの意志を尊重しているんだろうがな」
バーグマンはニヤリを不気味な笑みを浮かべると立ち上がった。
「悪いが今回はあいつの意志なんぞ関係ねぇ、麦わらの一味は抹殺確定だ」
その言葉にマルメゾンも満足そうだ。
「そうだろうな、お前がそう言うかと思ってもうヤツらの居場所は突き止めてある」
「早いな」
「今までの入国者は抹殺してもお前や私たちの株が上がらない連中ばかりだった。
だが今回は違う、麦わらを倒せば上に名を連ねられるチャンスだ、逃す手はあるまい?」
「ああ、そうだな」
「だが、早まるなよ。まずは様子見だ、相手の戦力を見極めるのも重要だからな」
「わかってる、そのことはお前に任せるさ、マルメゾン。まずは死なない程度に突いてやれ」
「既に向かわせてる、マルランとトーマスをな」
―――――――――――――――
ゾロとチョッパーの帰還後、改めてアワから島の事を聞いた。
彦名島は水源豊富の畑で作物や薬草を作り、また酒も製造しているそうだ。
そして植物の研究もしている。
薬にすることもあるが生息している昆虫、動物との相性などで家畜のえさを作ったりもしている。
それを輸出品として市場に出しているのだ、反対に生産できないものを他国から輸入している。
研究棟は四つあり、第一研究棟は島の歴史や他国の古文書が保管されていて歴史文学の研究をしている。
第二研究棟は薬学研究所、その名の通り畑で採れる作物や薬草などを研究し、薬や栄養剤の製造をしている。
第三研究棟は所謂病院だ、隣りに道場兼警護団本拠地があるので二十数年前からこういう形式を取っている。
第四研究棟は工場だ、取れた農作物を加工し、梱包する場所だ。
主にこの四つの棟をメインに稼働させて、アサヤケ市場に卸して収益を得ている。
警護団については島の男女二十数名で構成されている。
ただ手練れはそのうちの数人でほとんどが見習いか修業中の身分だという。
ゾロたちを襲撃してきたハヤアキは警護団の中でも手練れの一人であり、飛び道具の使い手だと言っていた。
「なるほどね、対抗したくても警護団の人数が二十数人、しかも腕が立つのがその内の数名ならできっこないわ」
アワの説明でナミが再度納得したようだ、しかも相手方には能力者がいる。この島の警護団に実力者がいないのならそれもできないだろう。
「海賊団はこの島の莫大な収益を狙ってきたってことか」
「彦名島は派手ではないがソコソコ稼いでる場所だ、しかも土地はいい、水も美味いとなれば狙う奴は出てくるだろうな」
「今まではどうして平気だったのかしら?」
「それはフツヌシさんがいたから」
「フツヌシ?」
「うん、この島の警護団を創った人!すっごい人なんだよ!でも・・・もう、いなくなっちゃった」
一瞬明るくなったアワだったがすぐに表情が暗くなる。