「『必殺・特用油星（とくようあぶらぼし）』！！」

ウソップが放った弾に向かったフランキーが火を吹く。


「変化！！」

炎の加わった弾は鳥へと姿を変える。

「『スーパーサイズ・火の鳥星（ひのとりぼし）』！！！」




「どわっ！！あああっ！！」


真面に喰らったオーズ、熱いとジタバタ暴れ出す。

「みっともねェ、怯むなオーズ！！熱いだの痛ェだのって感覚は人間時代の思い込み！！
てめェらゾンビはそんなもの効かねェ！！落ち着いて火を払え！！」



「今のうちだ、ゾロ――！！」

「よしっ！！」


チョッパーがゾロを空中に押し上げる。


「三刀流――・・・」



崩れかけた搭を狙う。


「『大・仏・斬り（だいぶつぎり）』！！」


「いくよ！！サンジくん！！」

「おっしゃあ！！くらいやがれ！！」


スパンスパンッと一定間隔に横切りにされた搭のブロックを下で待機していたカヤノとサンジがまるでだるま落としのように蹴りと刀でオーズに向かって飛ばす。

「「『ジェンガ砲（ほう）』！！」」


「うっ！！！」


連続的にブロックをぶつけられ、煩わしいオーズ。


「ん～～～～！！！こんにゃろォ！！！」


自分にぶつかってきたブロックをそのまま腕で殴り返して来る。


「どわァ～～～！！！搭が飛んでくる～～～っ！！」


「つっ！？」

「しまった！！逆に利用されちまった！！おい！！怪我ねェか！！？」

ちょうどブロックの飛んだ先にいるフランキー、ウソップ、ブルッグ、ロビンの心配をする。
何しろ塩を持っているのはブルッグなのだ、彼がやられたら本末転倒である。

「大丈夫だ！！それよりお前らどけ！！」

「「「「！？」」」」


フランキーの声に『？』となるサンジやカヤノたち。

「準備はいいか！？ウソップ！！」

「い、いいけどお前！これシャレで作ったんだ、後でどうなっても知らねェぞ！？」

「大丈夫だ、バカヤロー！！今週の俺は特にスーパーなんだぜ！！」

何やらわちゃわちゃやっている。


「ほんじゃ乗れ！！」

「おおよ！！思いっきりどてっ腹に頼むぜ！！」


靄が晴れてきた先に見えたのはウソップが使っているより遥かに大きな人力パチンコだ。

「いけ！！必殺っっ――！！」


ウソップが渾身の力で飛ばすための布を引っ張る。


「『鉄人彗星（てつじんすいせい）』！！」


勢い良く撃ち出されるフランキー。