ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第28話 迫る時間
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「こんにゃろ!!踏み潰してやる――ッ!!」
オーズの足踏みが炸裂。
「おい!無理すんなゾロ!!たとえこいつを倒せたとしても戻ってくるのはルフィの影だけだ!!
お前やサンジの影は戻って来ないし、どこにいるかもわからねェんだぞ!!
でもルフィがモリアを倒せば全員の影が戻ってくるんだ!!
死にもしねェ巨大ゾンビにわざわざケガさせられる事ねェ!!
ここはルフィを信じて『足止め』に徹しよう!!」
「ルフィのことは信じる、だがあいつにも苦手なモンはあるだろ!」
足踏みを交わしながらゾロを説得するウソップだがゾロは戦いを止める気配はない。
「『ダマシ』だ、考えてもみろ。
透明人間、霊体人間、影の支配者・・・・そもそも『人をおちょくる』ような能力者の揃ったこの島で敵が正々堂々とルフィと対峙してくれるかさえ疑問だ」
「!」
「確かに有り得るわ」
「むう・・・」
「ルフィがスカされて朝が来たらあいつも俺もコックも三人ともまともに闘えなくなる。
だったら夜明けまでにルフィ一人だけでも正常に戻しときゃああとは何とでもなんだろ!!!」
「それにさ――・・・」
「?」
「足止めと言えば聞こえはいいけど、悪く言えば――・・・ルフィの足枷になってるんだよ、ゾロとサンジくんは――・・・。
そんなの本人たちが嫌に決まってるじゃんか、自分の尻拭いすらできないなんてさ――・・・そう思わない?ゾロ、サンジくん」
「「・・・・・」」
麦わらの一味の中でも群を抜いた戦闘力と気性の荒さを持つ二人に対して物怖じしない言葉をぶつけるカヤノ。
「私なら恥ずかしくて堪らないよ、たとえ自分の影は自分で取り戻す。ルフィだけに任せたりなんてしない」
ポケットから懐中時計を出すカヤノ。
「夜明まであと三十分だよ、ルフィだけに託すか、ゾロの考えに乗るかは各々に任せるよ。私はゾロにつく」
ゾロの横に並ぶカヤノ、そんな彼女を見てニッと笑う。
「・・・・・夜明けまで三十分か」
フランキーが空を見上げた。
「これだけ霧の深い海だ・・・朝陽が届く場所は限られてくる・・・!!」
「フウゥ――・・・霧が唯一の救いとはな、夜明け前にして・・・ようやく消滅の危機感も出て来たぜ」
サンジもタバコをふかす、と――・・・その時だ。
地面がまた大きく揺れた、しかしオーズのせいではない、彼は動いてはいないからだ。
「な、なんだ!?また大きく揺れ出したぞ!!」
「まさか・・・!!」
そう、そのまさかだった。
外のゾンビ達もそれに気づいたようだ、モリアの海賊船が別の海流に捕まったのだ。
海流に捕まったということは船の位置が変わるということ。
朝陽が当たる位置も変わるということだ、もし夜明け前に勝負がつかなければ大変なことになってしまう。
今、一味のいる位置は日光が直接当たってしまう絶好で絶望の場所だった。
続く
オーズの足踏みが炸裂。
「おい!無理すんなゾロ!!たとえこいつを倒せたとしても戻ってくるのはルフィの影だけだ!!
お前やサンジの影は戻って来ないし、どこにいるかもわからねェんだぞ!!
でもルフィがモリアを倒せば全員の影が戻ってくるんだ!!
死にもしねェ巨大ゾンビにわざわざケガさせられる事ねェ!!
ここはルフィを信じて『足止め』に徹しよう!!」
「ルフィのことは信じる、だがあいつにも苦手なモンはあるだろ!」
足踏みを交わしながらゾロを説得するウソップだがゾロは戦いを止める気配はない。
「『ダマシ』だ、考えてもみろ。
透明人間、霊体人間、影の支配者・・・・そもそも『人をおちょくる』ような能力者の揃ったこの島で敵が正々堂々とルフィと対峙してくれるかさえ疑問だ」
「!」
「確かに有り得るわ」
「むう・・・」
「ルフィがスカされて朝が来たらあいつも俺もコックも三人ともまともに闘えなくなる。
だったら夜明けまでにルフィ一人だけでも正常に戻しときゃああとは何とでもなんだろ!!!」
「それにさ――・・・」
「?」
「足止めと言えば聞こえはいいけど、悪く言えば――・・・ルフィの足枷になってるんだよ、ゾロとサンジくんは――・・・。
そんなの本人たちが嫌に決まってるじゃんか、自分の尻拭いすらできないなんてさ――・・・そう思わない?ゾロ、サンジくん」
「「・・・・・」」
麦わらの一味の中でも群を抜いた戦闘力と気性の荒さを持つ二人に対して物怖じしない言葉をぶつけるカヤノ。
「私なら恥ずかしくて堪らないよ、たとえ自分の影は自分で取り戻す。ルフィだけに任せたりなんてしない」
ポケットから懐中時計を出すカヤノ。
「夜明まであと三十分だよ、ルフィだけに託すか、ゾロの考えに乗るかは各々に任せるよ。私はゾロにつく」
ゾロの横に並ぶカヤノ、そんな彼女を見てニッと笑う。
「・・・・・夜明けまで三十分か」
フランキーが空を見上げた。
「これだけ霧の深い海だ・・・朝陽が届く場所は限られてくる・・・!!」
「フウゥ――・・・霧が唯一の救いとはな、夜明け前にして・・・ようやく消滅の危機感も出て来たぜ」
サンジもタバコをふかす、と――・・・その時だ。
地面がまた大きく揺れた、しかしオーズのせいではない、彼は動いてはいないからだ。
「な、なんだ!?また大きく揺れ出したぞ!!」
「まさか・・・!!」
そう、そのまさかだった。
外のゾンビ達もそれに気づいたようだ、モリアの海賊船が別の海流に捕まったのだ。
海流に捕まったということは船の位置が変わるということ。
朝陽が当たる位置も変わるということだ、もし夜明け前に勝負がつかなければ大変なことになってしまう。
今、一味のいる位置は日光が直接当たってしまう絶好で絶望の場所だった。
続く