「あら、お帰りなさい」

丁度、食堂のテーブルにナミとロビンがいた。作業を終えて一休みしていたようだ。

「ナミさ～ん！ロビンちゅあ～ん！戻ったよ！」

美女二人の前で態度を変えたサンジの様子に少し驚いているアワ。

「サンジは女を目の前にするとあんなになるんだ」

ニカッとしながら言うルフィに少々不安げなアワ。

「あら？お客さん？」

「ああ、この島の人間でアワってんだ、食料を探すのを手伝ってくれたんだ」

ルフィが紹介するのでペコリと頭を下げるアワ。

「そうなの」

ナミが席を立って近づいてくる。

「こいつらの手伝いをしてくれてありがとう、おかげで助かったわ」

「い、いいえ・・・」

「私はナミよ、よろしくね」

「ニコ・ロビンよ、大変だったでしょ？ジュースでも飲んでいくと良いわ」

ロビンはサンジに飲み物を持って来てくれるように伝える。

「遅れたが俺はウソップ！８０００人の部下を持つ男だ！」

「嘘でしょ」

「んなっ！」

ピシャリと言われて顎が外れそうなくらいに唖然とするウソップ。

「だってこの船に８０００人なんて人数乗れないもの」

極めて現実的な回答だ。

「あっはは、目が肥えてる子供には勝てないわね、ウソップ」

ロビンがクスクス笑っているのに余計に落ち込むウソップ。

「おうおう、やけに賑やかだと思ったら、戻ってたのか」

そこへフランキーも上がってきた。

「！？」

フランキーの登場に驚いているアワ、特に容姿に。

「何だ？このチビ？」

「さっき友達になったアワだ」

『お手伝い』から『友達』へと昇格している。

「っ・・・・」

「ん？」

アワが顔面蒼白でプルプルしている。

「どうした？アワ」

ルフィが目線を合わせて話しかけてもアワの視線はフランキーから離れない。

「へ・・・」

「『へ』？」









「変態―――っ！！」










大きな声で叫んだ後、ナミの後ろに隠れてしまったアワ。あまつさえ泣き出してしまう。一行はしばらくアワを泣き止ませるのに苦労するのだった。









続く