「ヘイヘ～～イ！！あっあっあっあっ！！！妙な邪魔が入ったが俺からは逃げられんぞ、足場なんかいくらでも作れるからな！！モーンキモンキ～～～♪」

ゾンビ蜘蛛が自分の糸を使って昇ってきた。


「おめェら、少し間を繋いでろ」

「？」

フランキーが背中のヌンチャクを抜いている。

「何するの？」

「ちょっと武器を作ってくる」

ヌンチャクも立派な武器だろうに、他にどんな武器を作るというのだろうか？

「シャ～～～！！！スパイダーねっとり網！！」

ゾンビ蜘蛛の手から糸が発射される、良く見れば手に突起物がある。
発射される糸を各々避けてロビンが両手をクロスする。

「『六輪咲き（セイスフルール）』！！」

「え？」

「『スラップ』！！」



パンッ！！



六本の手がゾンビ蜘蛛の眼球を叩いた。


「ギャ――――！！！眼球になんか触った！！！」


ゾンビ蜘蛛は目を手で触る、しかし先ほど発射した糸がベッタリとくっついてしまう。

「うばべ！！しまった！！」



「あーあ・・・」


呆れてその様子を見ているとフランキーが返ってきた。

「準備はいいぞ、二人とも離れてろ」

「・・・・・！？なあに？それは」


フランキーの手には持ち手が巨大になったヌンチャクがある。

「なァに、持参した鋼鉄ヌンチャクを石柱に挿しただけだ。
こういう化け物にはデケェ武器がねェとな」

「あー・・・そういうことか、でもフランキー。化け物をぶちのめすなら私もお力になれますけど？」

「できんのか？」

「さっきの『地面割り』忘れた？私、それなりに力あるけど」

「へへっ・・・じゃあ、一緒に『もぐら叩き』ならぬ『スパイダー叩き』と行くか」

二人は武器を構える。

「お先にどうぞ、ジェントルマン」

「へっ！！んじゃ遠慮なく！！

「・・・・えっ・・」



「『ヘビー・ヌンチャク』！！」




ドカァン！！



「ボヘェ！！！」



ヌンチャクにより顔の側面を強打されて吹っ飛ぶゾンビ蜘蛛。


「ぐおおおお―――っ！！！

な、なんだ！？このパワーは！！！コイツ人間じゃねェのかァ！！」


「・・・・・・・」

「つっ！！」

吹っ飛ぶ自分の上に何かが舞い降りてくる。


「亀が動く時、山が揺れる・・・・『山津見流・四獣の型（しじゅうのかた）』」




――　亀動山揺（きどうさんゆう）　――




「ごべっ！！」


鞘に収めたままの蜻蛉でカヤノが打ち技を繰り出してきた。


「ぶへっ！ごあっ！」

しかも自分の網をバネとして利用して何回も打ち込んでくる、さらにフランキーのヌンチャク攻撃も止まらない。