第16話 恋人~ラバーズ~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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馬車を調達し、パキスタン人口600万の首都カラチへきたジョースター一行。
エンヤ婆を連れ、ホテルかテレビのあるところを探している。
ぐう~~・・きゅるる・・・
その時、誰かのお腹が鳴った。
「・・・・お腹、すいた・・」
どうやら音の主はジュナだったようだ。
顔を赤くして言う彼女に一同は和む、彼女はどうも憎めないタイプの人間である。
「恥ずかしがることはない、腹が減るのは生きているうえで重要なことじゃ。
ほれ!ちょうどあそこにドネル・ケバブの店があるぞ」
ドネル・ケバブとは―――中東方面のハンバーガーである。
肉の塊を棒に刺し、回転させながら表面を焼く、焼き立てを削ってパンにはさんで食べる。
野菜など組み合わせでバリエーションが変わる絶品な食べ物である。
「腹ごしらえでもしよう、待っていなさい」
ジョセフは馬車を止めて店に向かう。
「すまないが8人分くれ」
「8こ、2000円ね」
「2000円?」
ここで買い物の説明をしよう―――
中東方面では日本や西洋などの常識は全く通用しない。
・・・というのも値段がすごくいい加減なのだ、日常の値打ちを知らない初めての外国人はいったいいくらなのか見当もつかず、すごくカモられてしまう。
しかし、この世界ではカモることは悪いことではない、騙された買ってしまった奴がマヌケなのである。
では、こういう場合どういう買い方はすればいいのかというと・・・・。
例えば―――――
「2000円?カッカッカッ、馬鹿にしちゃいかんよ、君ィ?高い高いィ―――!」
「わしはカモられているのをお見通しだよん!」という態度をとり、大声で笑う。
すると・・・
「いくらなら買うね?」
―――と客に決めさせようと探てくる。
「8こで300円にしろ!」
自分でも「こんなに安く言っちゃって悪いなあ~~」というくらいの値段を言う。
「オッホッホッホッ!そんな値段で売ってたら私の家族全員飢え死にだもんね―――ッ!」
「マジ?常識あんの?」というように小馬鹿にし、首を掻き切る真似をしてくる。
しかし!ここで気負けしてはいけない。
「じゃあ他の店で買おうかなあ~~~?」
―――と帰る真似をしてみよう。
「OK!フレンド!私、外国人に親切ね!8こ1500円にするよ!」
そう言って呼び止めてくる。
「1000円にしろよ!」
―――値段交渉開始!―――
「1200!」
「900!」
「1000!」
「850!」
「900!」
「800!」
「「725!!」」
「買った!」
ジョセフは人数分の入ったケバブを受け取り、代金を払う。
〈やった―――!半額以下までまけてやったぞ、ざまーみろ、儲けた!儲けた!〉
と思っていると・・・
〈いつもは8こで240円で売ってるもんね――!!〉
「バイバーイ!サンキューね!」
これが中東方面の買い物である。