第15話 正義~ジャスティス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「凍っていく・・・?凍っていくぞ!!アイス・フェアリーの口から出ているのは・・・・」
「『冷気』か・・・」
「そうよ、霧は水分を含んでいる。だからその水分を凍らせてしまえば捕まえられるわ」
「ぐばっ、ぱっ・・い、いぎが・・ぐあ、あああ・・・いぎがぁ・・・ッ」
息苦しくなり、白目をむいてくるエンヤ婆。
「イシズさんが言ってたわ、『人を見た目で判断するな』って!お婆さん、少しは見習うべきね」
「あはひィ―――・・・かはっ・・・」
口から泡を吹いて倒れるエンヤ婆。
足の傷やポルナレフの舌、ホル・ホースの腕の負傷を治した里美。
「やれやれ・・・これでこの婆さんの頭の中にも大好きな霧がかかったようだな」
「ふふ、そうね」
エンヤ婆の様子を見ていた承太郎に歩み寄ろうとした里美だが後ろから抱きつかれた。
「サンキュー、お嬢ちゃん!!あんたは天使だぜッ!!」
「きゃああっ!」
「あ、このホル・ホースッ!てめー!!」
「敵の俺の傷も治してくれるなんてよォ、まさに心優しい天使だぜ!!惚れちまいそうだぜ、こんなに美人で心の清らかなイイ女なんてめったにいないからなあ!」
「や、やめて!!私はあんたみいたいなチャラい男は嫌いなの!!」
「ツレないねぇ!そこんところも可愛いじゃあねーか!」
「放してよッ!そもそも私は・・・」
ガシッ―――
「っ!?うおわっ!!」
ホル・ホースは強い力で放り投げられ壁に激突する。
「俺の女に・・手ェ出すんじゃあねえ・・・」
目つきがいつもの三割増しにキツくなった承太郎とその後ろには同じく目つきの三割増しキツいスター・プラチナが・・・。
それを見て血相変えてホル・ホースは部屋を飛び出した。
「お、俺の女って・・・お前らいつの間にそんな仲になったんだよ?」
「つい最近だ」
「・・・////」
ちゃっかり里美と恋人繋ぎをしている承太郎。
――――――――――
その後、ポルナレフはエンヤ婆にされたことでいろいろからかわれたが(主にジョセフに)承太郎に「外に出てみろ」と言われて出てみると驚くほどの光景が飛び込んできた。
「なんてこった・・・」
ホテルの外は墓場だったのだ。
「墓場全体を『霧』で覆い隠して街やホテルに仕立て上げていたのか・・・」
「ってことは、墓下の死体どもと俺たちはお話ししてたってのか・・・?」
改めてジャスティスの能力に驚いた一行。
「しかし、どうしますか?この老婆は。
意識を失ってはいますが、このままここへ置いていくのは我々にとって危険です、再び復讐しに来ますよ」
「花京院の言う通りだな、承太郎とも相談したがこのバアさんは一緒に連れていく」
「って!連れていくのかァ~~?このバアさんを!」
「ああ、このババアには喋ってもらわなきゃならんことが山ほどある。
例えば、これから襲ってくるスタンド使いが何人いて、どんな能力なのか?
エジプトのどこにDIOの奴は隠れているのか、そしてDIOのスタンドの能力は――――どんな正体なのか?」
「このバアさんからそれを聞き出せれば我々は圧倒的有利になる」
「しかし、そう簡単に口をわるとは思えませんが?」
「それなら心配ない、わしのスタンド、ハーミット・パープルでこのバアさんの考えをテレビに映し出せばいい」
「なるほど、墓場にテレビはねーから次の町でってことか!」
ところがそこでエンジンの音が・・・一同が振り向くとジープに乗って走り去ろうとしているホル・ホースがいた。
「ホル・ホースッ!野郎ッ!!」
「我々の車を!」
追いかけるが既に遅くホル・ホースの運転するジープは遠ざかっていく。
「俺はやっぱりDIOにつくぜ!また会おうぜ!
もっとも、おたくらが死んでなけりゃあな!
それから1つ忠告しておくぜ!そのバアさんはすぐに殺した方がいいぜッ!
さもないとそのバアさんを通じてDIOの恐ろしさを改めて思い知ることになるだろうぜッ!
お嬢ちゃ――んッ、じゃーあな―――ッ!!あんたとはまた会いたいぜ、俺のエンジェル!!」
「あの野郎・・・・」
承太郎の目つきがまたキツくなる。
「しかし・・・どう意味じゃ『思い知ることになる』というのは・・・わかるか?イシズ」