第15話 正義~ジャスティス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「・・・・・・」
承太郎と里美はロビー奥のあの部屋に入ってきた。
もちろん大きな音がしたのは承太郎がドアを蹴り破ったからである。
「な、なんですじゃ・・・いきなりノックもせんと入ってきて・・・。
何の用ですじゃ?びっくりしますじゃ・・・」
「ポルナレフの奴を探しに来たんだ、ノックはしたぜ。
何かに夢中になりすぎて聞こえなかったのと違うか?婆さんよ」
承太郎と里美が入ってくる。
「お婆さん、ポルナレフを見ませんでしたか?」
「!?」
里美もにこやかに聞いているが目は疑っている。
〈ぐ、ぐぬぬ・・・どうする?この承太郎はポルナレフと違って抜け目ない奴だから探りを入れているに違いない。
それにこの高瀬里美・・・こやつもわしを疑っている。ジョースターの血統は厄介じゃ、本当に厄介者じゃあぁぁッ!!〉
「ポルナレフさんですか?ああ、知っていますよ」
「本当ですか?」
「ええ、ええ、本当ですじゃよ」
〈面倒くせぇわい!ここは本当のことを言ってやる!そしてわしに背を向けた瞬間、鋏で傷をつけてやる!あとはジャスティスで承太郎は嬲り殺し、高瀬里美はDIO様のところへ連れていく!〉
「ポルナレフさんならトイレにいますよ、承太郎さん、里美さん」
「「・・・・・」」
2人は顔を見合わせ、ある扉を見た。
「トイレに行ってたんですね、な~あんだ。やっぱり共同だったみたい」
「らしいな、トイレは向こうか?」
〈じょ、承太郎!里美!俺を探してここに来たのか!マズイッ、承太郎と里美はちょいと傷をつけられたらおしまいということは知らね――ッ!
来るなッ、ジョースターさんたちに知らせろ!!そのババアがスタンド使いだ―――ッ!!〉
ゾンビに抑えつけられているポルナレフが心の中で叫ぶ。
「ええ、そうですじゃ・・・トイレはそちらの入って廊下の一番奥のドアですじゃよォオオオオ」
承太郎と里美がトイレのある通路に続くドアに向かい、里美がドアノブに手をかけたとき・・・。
〈このヌケ作がァ~~!やはりまだガキよのォ~~~!!
ポルナレフを殺せば、あの世で息子が喜ぶ!そしてこの承太郎を殺せばDIO様がエジプトで喜んでくださる!!〉
エンヤ婆が鋏で里美に切りかかろうとした。
「そうだ、思い出した。一つ聞き忘れたがバアさんよ」
そこへ里美の左斜めにいた承太郎がエンヤ婆の足をひっかっける。
「!?」
エンヤ婆は急のことだったのでそのまま転倒してしまう。
「ん?おやおや、どうしたバアさん、急に転んだりして・・・・何かに躓いちまったかい?」
「え?」
里美も振り返る。
「あ、危ねぇッ」
「おお~~~、ホントに危ねぇなあ、鋏なんか持って転ぶとは・・・」
「本当、刺さったりしたら大事故になるところだった!良かったですねえ~~!」
「全くだぜ、よかったよかった」
確かに良かったのだろうが・・・エンヤ婆からしてみれば足を取られたところから自分が刺そうとしてわざとしたのではないかと冷や汗を流している。
「転んだまんまですまねーが質問を続けさせてくれ、今どうして俺とこいつの『下の名前』がわかったんだ?
俺たちは一度も名乗って無いぜ?誰も俺たちの名前をあんたの前で呼んでないのによ」
「ギクッ!」
「なあ?答えてくれ。
子供のころ『刑事コロンボ』が好きだったせいか細かいことが気になると夜も眠れねえ」
「な、何を疑っていらっしゃるんですかァ、宿帳ですよぉ~~~!」
咽ながら誤魔化すエンヤ婆。
「さっき宿帳におひとりずつ名前をお書きになったじゃありませんか!
『ジョセフ・ジョースター』『ジャン・ピエール・ポルナレフ』『花京院典明』『空条承太郎』、女性の方は『ジュナ』『イシズ』『高瀬里美』ってね」
「その宿帳って・・・これのことですか?」
里美がスカートのポケットから入る時に記入した宿帳の帳面を見せる。
「ええ、そーです!それでじゃいます・・・つっ!?」
宿帳のを見て目を疑うエンヤ婆。
確かにジョセフ、ポルナレフ、ジュナ、イシズは本名を書いていた。
しかし花京院、承太郎、里美だけは別の名前を書いていた。
『Tenmei Kakyoin』
『Qtaro kujo』
『Rimi Takase』
花京院と里美は名前の読み方を変えて記入し、承太郎は『Q太郎』と記入をしていた。