第15話 正義~ジャスティス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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その頃、3階にいた承太郎たちはジョセフが念写を試みるもテレビが映らずに苦戦していた。
そんな中、ポルナレフはトイレに行こうと立ち上がった。
ガラガラッガシャン!!
「ンン~~~~~~?」
廊下に出た時、下から大きな音がする。
ポルナレフは不審と思い、承太郎たちに「ロビーに行ってくる」と伝えて階段を下りて行った。
「はっ!?」
誰かが近づいてくる音に気づいたエンヤ婆。
「ポルナレフゥゥゥ~~~!!」
しかも会話からやってくるのがポルナレフだと分かり、殺したい気持ちが込み上げるが今はホル・ホースを隠す方が先だ。
「ぐぬぬぬッ・・・」
―――――――――
「おばさん、いるかい?何かが崩れるような音がしたが、どうかしたのかい?」
ロビーの奥の部屋に来たポルナレフだがエンヤ婆の姿が見えず、さらに歩みを進める。
「おばさ~ん?いるのかい?・・・・って!?」
「いたたたたた・・・・ヒャハハッヒャッヒャハハハッハハハ」
「ど、どうしたんだよ!?おばさんッ!」
エンヤ婆が膝をついているのを見て驚いているポルナレフ。
「いやいや!なんでもありましぇんじゃ、ちょいと転んで腰を打っただけですじゃ構わんでくだしゃれ!」
「転んだあ~~~?
危ねえなあ~~~、左手は火傷するし、本当にそそっかしいんだなァ~~~」
「ありがとうごじゃいます、すみましぇんね・・・でも大丈夫、へちゃらですじゃ」
表面では取り繕っているが内心では「出て行け!誰が入って良いと言った!?」と怒り心頭である。
「!?」
しかし、ポルナレフの後ろにあるホル・ホースを見て焦る。
ホル・ホースの死体を隠すまでの時間がなく、とりあえず気を引く事だけで精一杯だったのだ。
エンヤ婆は後ろ手で霧を伸ばし、ゆっくりホル・ホースをソファーの下に隠す。
「ほいよ、杖。なんだ?えらく汗かいてるな、おばさん?」
「い・・・いや・・・本当に構わんでくだしゃれ、部屋で休んでくだしゃれ」
「でもよ、こんな大きな民宿を女手一つで切り盛りしてるのかい?
他には家族はいねーのかい?例えば息子さんとかよォ」
「!」
「ん?どうしたんだい?」
「い、いや・・・もう1人暮らしに慣れましたよってのォ~~」
家族、特に息子のことを聞かれたのでエンヤ婆はもう殺意を押し殺すのに夢中だった。
まあ、ポルナレフがこの老婆が自分が倒したJ・ガイルの母親とは知らないので言ってるのだが、エンヤ婆にとっては堪らないであろう。
「フ~~~ン、そうか?でも心細くないかい?
例えばよ、息子さんと嫁がいてよ、アンタの孫なんかがこのロビーをキャッキャッと騒ぎまくるんだ・・・・ちょっとうるせえけど、家族っていいよなあ~~~!
子供がいるとしたら俺より年上かなあ・・・?
ん?どうしたんだい?大都会にでも出て行っちまったのかい?」
エンヤが黙ってしまったので気になったポルナレフ。
「い・・いえ・・・死にましたのじゃ・・・・」
「え!?す・・・すまねえ、そいつは悪いこと聞いちまったかなあ」
〈てめーに殺されたんだよォ!!クキィ―ッ、チクショ―――ッ!!ブチ殺す!ブチ殺す!〉
「なあ、座んなよ」
不憫に思ったのかポルナレフがエンヤ婆をソファーに誘導する。
「肩でも揉んでやろうか?俺も独りぼっちの身でよ!小さい時、母親が亡くしたんだ・・・思い出すなぁ、母さんのことをよ・・・」
肩を掌で揉んだり、肘でグリグリ押して解したりする。
「よく母さんにこうしてやったなあ。
ここは一つ、今夜はこの俺を息子の代わりと思って甘えていいぜ~~~!」
〈この腐れガキャア~~~~ッ!!やっぱり今ここでブチ殺しておくべきかァ~~~~ッ!!!〉
エンヤ婆の我慢はもう限界だった。
その時だ・・。
「う・・・っ」
「ん?」
ポルナレフが振り向くとソファーの下からホルホースが這い出てきていた。
「うあああ・・・ポ、ポルナレフ・・・」
「な、こいつは!?」
ホル・ホースは死んではいなかったのだ、スタンドの銃弾を食らったと思わせて瞬時にスタンド解いていたのだ。
ポルナレフも思い出したインドでアヴドゥルを殺し、自分を挑発してきたこの男を・・・。