第15話 正義~ジャスティス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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丁度、その頃・・・。
宿のフロントにはある男がやってきていた。
「ジョースターご一行様は・・・・ここの3階にご宿泊あそばしますかい・・・・?」
ホル・ホースである。
「ホル・ホース・・・来たのか・・・」
「ええ、俺も奴らを追って今・・・この町に着いたばかりですぜ」
エンヤ婆のもとへ歩み寄り、跪くホル・ホース。
「しかし、たまげましたぜ。エンヤ婆・・・・、あなたがじきじきに出向いてくるとは!」
「・・・・う、うううう・・・」
「ど、どうしたんですかィ?!」
「オロロ~ンッ」
急に泣き出し、1階の奥の部屋に走り去ってしまったエンヤ婆。
後を追うホル・ホース、エンヤ婆はソファーに顔をうずめて泣いている。
「エンヤ婆、どうしたんですかィ?」
「オロロ~~~、わしは嬉しい!嬉しいんじゃよ!ホル・ホース!
よく来てくれた!この孤独な老いた女のところへよく来てくれた!
わしは・・・お前に会えてとても嬉しいんじゃよ!
ホル・ホースよ、お前はわしの息子と友達だったなあ・・・?」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしたエンヤ婆に尋ねられるホル・ホース。
「え?ええ・・・友達、友達でしたよ!
確かに友達でしたとも、いいコンビでした!」
「親友だったのかい?」
「親友ッ!そうッ!親友でした!
でもどうしたんです?気丈なあなたらしくありませんぜェ?」
「ううう・・・わしの息子の恨みをはらしてくれるのかい?そのために来てくれたのかい?」
「ええ!そうですとも!討ちますぜ!親友の敵をねッ!!」
「そうかい・・・」
エンヤ婆は涙を拭くような素振りをすると急に振り向き・・・。
「だから嬉しいんじゃよ―――――ッ!!」
そう言って大きな鋏の刃先でホル・ホースの右腕をぶっ刺した。
「オギクアァァ!!」
不意を突かれての一撃だったためホル・ホースは驚く。
「てめーをブチ殺せるからなァ!!」
「ギャアアアアア!!え、エンヤ婆!?な、何しやがるんだ!!」
ぶっ刺した鋏で抉ってくるエンヤ婆から何とか逃れたホル・ホース。
「よくもッ、よくも息子を見捨てて逃げ出したなッ!ホル・ホース!!
おのれに出会ったらまずブチ殺してやると心に決めておったわッ!
息子の親友だと?よくもぬけぬけとォッ!!」
「まっ、待て!!誤解だ、俺が駆けつけた時にはもうJ・ガイルは既に死んでいたんだッ!」
「ケエェ――――ッ!!許せんッ、貴様はポルナレフと同じくらい許せん!!
わしのスタンド『正義(ジャスティス)』で死んでもらうわ!!」
尚もまた刺そうとしてくるエンヤ婆を避けるホル・ホース。
しかし『正義(ジャスティス)』のことを聞くと怯えた表情に変わる。
「ケケケ・・・お前も噂だけで見たことはないじゃろう!今、見せてやるよ!ホル・ホース!!」
エンヤ婆の背後に霧が現れる。
そしてホル・ホースの腕からも霧が・・・。
「ひっ!は・・・鋏で刺された腕の血がッ!霧の中に舞い上がって行くッ!」
血を吸い取るかのように霧が纏わりついて行く、そして腕には大きな穴が開いた。
「きれいな穴が開いたようじゃのォ・・・」
「!?」
「そうじゃ、わしのスタンド『正義(ジャスティス)』は霧のスタンド・・・この霧に触れた傷口は全てそのようにカッポリ穴が開く!そして!!」
「ぐあっ!な、なんだこいつは―――ッ!!」
「『正義(ジャスティス)』はダンスがしたいとさッ!腕に開けた穴に霧が糸のように入って貴様はわしの操り人形と化すのじゃ!
自らの腕で死にな、ホル・ホース!!」
「がばっ!!」
なんと操られた右の拳が自分の口の中に突っ込まれる。
「うぐ・・ごばッ・・・ぐっ、ちくしょうが!!いい気になるんじゃねえ!!」
拳を口の中から抜いたホル・ホースは『皇帝(エンペラー)』を発動させる。
「くたばりやがれッ、くそ婆ァッ!!」
「ヒャッヒャッ!無駄なこどじゃ!」
「!?」
ホル・ホースは右利きだったためエンヤ婆のに向けたはずの『皇帝(エンペラー)』が操られ、自分の方に向けられた。
そしてそのまま引き金が引かれた。
「『正義(ジャスティス)』は勝つ!!」
ホル・ホースの様を見て、愉快さが込み上げるエンヤ婆。