第15話 正義~ジャスティス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「うおあぁぁっ!!ハーミット・パープル!!」
咄嗟にスタンドを出して体を引っ張り上げたおかげで串刺しは避けられた。
「おい・・・ジジイ、1人で何やってんだ・・・・?アホか?」
「な、何やってるんだって・・・今、見たじゃろうが!車が柵に!!」
「ジョセフさん・・・車なら、あっちに・・・」
ジュナの指した先には先ほど乗ってきたジープがある。
「えっ!しかし、い・・・今、確かに・・・」
狐に化かされたような気分のジョセフ。
そこへ・・・・杖をつく音が聞こえる。
音の方を見てみると親切そうで和んだ表情の老婆がやってきた。
老婆はジョースター一行にお辞儀をする、ジョースター一行も倣う。
「旅のお方のようじゃな・・・」
「あ、はい。あなたは町の方ですか?」
「はい、この町で民宿をやっておりますじゃ。この霧ではもう町を出るのは危険ですじゃよ、来た道のように崖が多いですよって・・・・どうですじゃ?今夜は私の宿にお泊りになりませんかのォ・・・安くしときますよって」
「おお~~~っ!やっと普通の人間に会えたぜ!」
「ジョースターさん、こうなっては仕方ないわ。泊まらせてもらいましょう。
丁度、警察も来たみたいだし・・・」
見るとあの母親が呼んだと思われる警察の男が数人、死体を運んで行った。
「しかし・・・誰が襲ってくるわけでもねーが不気味な町だぜ。
あの警察どももあんな変奇な死体の殺人事件だというのに大騒ぎもしねーぜ」
老婆について行きながらも後ろを気にしていると前から声が聞こえる。
「ささ!ジョースター様、着きましたよ。あれが私のホテルですじゃ!
ご案内いたしますよって・・・・こちらが玄関ですじゃ。
あのホテルは小さいですが20年ほど前、映画の『007』の撮影に使われ、あの有名なビートルズのジョン・レノンが泊まったというようなエピソードが・・・・」
「あるのか!?」
「いえいえ、じぇんじぇんありませぬが」
ズッコケるポルナレフ。
「ですが結構いいホテルだと自負しておりますですよ、ホテルは今、他にお客はおりませぬ。
そうですじゃ、お夕食はお肉がいいですかな?それともお魚がよろしいですかな・・・」
「待ちな、婆さん」
そこで承太郎が呼び止めた。
「今、俺たちのことを『ジョースター』という名で呼ばなかったか?何故、その名がわかったんだ?」
「・・・・」
老婆は止まったがしばらくするとまたにこやかに・・・。
「いやですねェ、お客さん!さっきそちらの方が『ジョースターさん』って呼んだじゃありませんか!」
そう言ってポルナレフを指す老婆。
「え?俺?」
「はい、そうですよォ~~」
「そういうえば言ったような~~」
「言いましたよォ、客商売を長年やっていると人様の名前はパッと覚えてしまうんですからねェ!確かですよォ~~~~!!」
承太郎は納得していないようだがとりあえずその場はそれで終わった。
「ところで女将さん、その左手はどうしたんだい?」
「あ・・これ?これは火傷ですじゃ・・・歳のせいですかのォ――、うっかり湯をこぼしてしまってのォ、いや~~困りましたですじゃ!ヒャッヒャッヒャッ・・・」
「歳?何を仰る!こーして見ると40ぐらいに見えるよォ、デート申し込んじゃおうかなァ、へへ!!」
「ヒャヒャ!からかわないでくだしゃれよ、お客さん!」
調子に乗ったポルナレフが老婆を口説き始める、2人は愉快そうに笑いだす。
〈ぐぬぬぬ・・・おのれえぇぇッ!ポルナレフ!!!〉
しかし老婆は内心怒りを必死で鎮めていた。
〈何ぬかしてやがる!このボケがァ~~~!
てめーが一番憎いんだよッ、ポルナレフ!
息子の苦しみを1000倍もだえさせてからポコチン切り取って内臓引きずり出してブチ殺してやるからねッ、くきィ~~~ッ!
しかし、変装をしているからか・・・ジュナもイシズもわしのことに気づいておらぬわ・・・ヒャヒャ!
DIO様を裏切った報いじゃ、お前たちにも無残に殺してやるからねッ!!〉
なんと民宿の女将は変装したエンヤ婆だったのだ、刺客たちをことごとく返り討ちにされたため面目丸つぶれにされたので自分でかたをつけにきたのだ。
「ささ、ここで名前をお書きくだしゃれ」
宿帳を出して記入するように促すエンヤ婆、承太郎たちは1人ずつ記入していく。
「俺のサインは貴重だからな、大事にしてくれよ!」
「はあ~い、ぜひそうさせてもらいますじゃ」
〈てめーを殺した記念にとっておいてやるわッ、ケケケ〉
そうして全員が記入し終えた後、3階の部屋を口頭で案内され、承太たちは部屋に移った。
部屋に着くと早速テレビを使おうとしてみるジョセフ、ハーミット・パープルで念写をするためである。