第15話 正義~ジャスティス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「け・・・拳銃だ・・・この男、拳銃を握っているぞ!」
「今気づいたのか?」
「煙が出ているな、ということは・・・つい、今撃ったばかりだ。
2分前か?5分前か?とにかく我々がこの町につくちょっと前にこの男は発砲したんだ」
ジョセフは拳銃をじっくりと見て判断をした。
「じゃあ、ピストル自殺・・・?」
「いいや、ジュナ。見たところ死体の頭部や体に傷はない、出血もなさそうだ」
「じゃあ、何でこいつは死んでいるんだよ・・・・?
見てみろよ、こいつの顔!!すげー恐怖で叫びをあげるようなこの歪んだ顔をよッ!」
「そうね、この人。何にそんなに恐怖したのかしら?それに何を撃とうとしたのかしら?」
ポルナレフは動揺している。
「それにしても誰も気づかないのか?町の住人は・・・・?
あ、すまない!そこの人、人が死んでいるんだ警察を呼んできてくれ!」
花京院が親子連れを引き留めた。
「・・・・・・」
親子連れが振り向くが、花京院は母親の顔を見てゾッとした。
母親の顔が膿んでいて膜が破れて液体が垂れてきていた。
「花京院くん、誰か呼んでもらえたの・・・つっ!?」
花京院が人に知らせに行ったを見た里美が駆け寄ってくる。
しかし、同じく母親の顔を見て顔を引きつらせた。
「失礼・・・いたしました・・・、ちょいとニキビが膿んでしまっておりましてェ・・・。
ところでェ~~~・・・私に何か用でございましょうかァ?」
「警察に通報を頼むと言ったのだッ」
「警察・・・?なぜゆえにィ~~~?」
顔を袖で拭きながら母親が不思議そうに聞いてくる。
「だ、だって!人が死んでるんですよ!あそこで人が死んでいるんです!」
里美が男を指す。
「・・・・・」
母親は潰れて崩れたニキビをぽりぽりかく。
「おやまあ・・・人が死んでいるんですか・・・それで私に何かできることは?」
「だから、警察を呼んできてくれと言ったろーがッ!」
「はいはい、警察を呼ぶんですね・・・わかりました。
ニキビが膿んでもてかゆーてかゆーてのォ・・・・」
そう言って膿の汁を出したまま去ってしまった。
「・・・・・」
「花京院くん、やっぱりおかしよ。この町・・・・」
「ああ・・・人が死んだっていうのに野次馬も集まるどころか見向きもしない。
銃も発砲されているというのに誰も気づかないのか・・・・」
「それに町の人・・・『生きている人』って感じがしないの」
「ん?どういうことだい?」
「うん・・・上手く言えないんだけど、こう意志がなさそうっていうか・・・」
「おい、ちょっと来てくれ」
承太郎の声に2人は戻る。
「どうした?承太郎」
「ああ、何が起きたかはさっぱりだが、とりあえず警察が来る前に死因が何なのかはっきりさせておこうと思ってな。
せめて病死なのか殺害されたのかだけでもな、新手のスタンド使いの仕業ってこともあるしな」
「いや、考えられんぞ、承太郎。動機がない。
『追手』が無関係の男を我々が町に着くより前に殺すじゃろーか?
殺すとしたなら・・・いったい何故なんじゃ?」
「万が一ということもあるぜ、死に方が異常だ・・・警察が来る前になるべく触らんように死体を調べてみようぜ」
「うむ、そうじゃのう」
ジョセフが懐から万年筆を取り出す。
「どうやらこいつは我々と同じ旅行者のようじゃな、バスとか列車のチケットを持っておるぞ。
それにインド人のようだ、インドの紙幣を持っている。この町の住人ではなさそうじゃ」
ポケットを検めた後、首元の服を少し上げてみる。
「むっ!?おい、これを見ろ!!傷だ!!のどの下に10円玉ぐらいの傷穴があるぞ!!」
「これが原因・・・?」
「わからないわ、でも自殺じゃないことははっきりしたわね」
「しかし、何故血が流れていないんだ。こんな深くてでけー穴が開いているなら大量の血は出るぜ、普通ならよ。
どうやらこいつはもう普通の殺人じゃあねーようだ、俺たちには知っとく必要がある。
構うことはねえ、服を脱がせるぞ」
服の上半身を剥ぎ取った、しかし男の体に穴は1つだけではなかった、上半身のあらゆるところにボコボコと穴が開いていたのだ。
「う・・・」
あまりの悲惨な姿にジュナが口を抑える。
「ジュナ、辛いなら見なくていいんだ」
花京院がジュナを引き寄せて視界を遮る。
「どの穴からも血は一滴も出てないわ!どんな凶器でどういう殺され方をされたのよ!」
「わからん、とにかくこれで新手のスタンド使いが近くにいるという可能性がでかくなったぜ!」
「よし、すぐにこの町を出るぞ!車に乗れ!!」
ジョセフがジープに乗ろうとしたが・・・。
「ジョセフさんッ・・・それ車じゃないッ!」
「つっ!?ぬあ、何ィィッ!!」
ジョセフの着地点には鉄作の尖った先端が・・・。