第15話 正義~ジャスティス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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その後。ジョースター一行は車を調達し、パキスタン国内へと入った。
「しかし承太郎、よく日本の学生服がパキスタンで仕立ててもらえたのォ・・・・ピッタリだ」
「ウール100%よ」
「仕立て上がりっていいよねぇ」
車内は賑やかなのだが一行が進んでいる道は崖路である。
「ポルナレフ、運転は大丈夫か?霧が相当深くなってきたようだが・・・」
「ああ、ちょい危ねーかなァ・・・・何しろすぐ横は崖だしガードレールはねーからな」
「うむ・・・向こうからどんどん霧が来るな」
ジョセフが懐中時計を取り出すと時刻は午後3時前を指している。
「ふむ、まだ3時前だがしょうがない・・・今日はあの町で宿をとることにしよう」
霧の向こうに見える町らしきところを見る。
「いいホテルがあるといいよなァ」
「いいホテルって?」
「もちろんいいトイレがついてるホテルよ!」
その言葉で里美とジュナはだいたいが想像ついた・・・・中南米のトイレは確かに慣れないからだ。
「ん?」
そこで承太郎が急に後ろを振り向いた。
「どうしたの?承太郎」
「・・・・いや、何でもねえ」
―――――――――
町に着いた一行。
「なかなかきれいな町じゃないか、人口数千人というところか。ホテルもありそうじゃな。
あのレストランで聞いてみるか」
そしてあるレストラン前で車を止めた。
「いいか!みんな!
パキスタンより西のイスラム世界じゃあいさつはこういうんじゃ!
まずはスマイルで・・・・・」
レストランの店主と思われる男性に声をかけるジョセフ。
「アッサラーム!アレイクム!」
国の言葉で「こんにちは、ごきげんよう」という意味なのだが男性は何も返してこない。
それどころか今までOPENにしていたレストランの札をCLOSEにしてしまう。
「・・・・・」
男性の沈黙に一行にも気まずい空気が・・・。
「ねえ、なんかこの町おかしいわ」
「はい、静かすぎますね。他の国は結構にぎやかだったのに」
「そうよね。私もいろんなところに行ったけどこんなに静かな町は初めてよ」
イシズと里美が周りを訝し気に見ている。
「あ、あのじゃな・・・いきなりCLOSEにすることもないじゃろう。
ちょいと物をたずねるだけじゃよ、この町にホテルはあるかな?どこにあるのか聞きたいだけじゃよ」
「・・・・知らないね」
男性はそっぽを向いて奥に引っ込んでしまった。
「え?おい、ちょっと待て!知らないとはどういうことだ?この町の者なんだろう?」
追いかけようとするジョセフだがそのとき目を疑った。
男性の首にゴキブリが這っていたからだ。
ジョセフは目を擦って今一度見たが男性の首には何もいなかった。
「なんじゃあ?なのオヤジは・・・」
「あんたの発音が悪いから、きっとよく聞き取れなかっただけさ。
あ、丁度いいぜ!あそこに座っている男に聞いてみようぜ!」
ポルナレフが柱に座っている男に声を上げる。
「なあ、おっさん!すまねーがホテルを探してるんだがよ、トイレのきれいなホテルがいいんだがよぉ・・・教えて」
そこまで言いかけてポルナレフが腰が抜けそうになった。
「おい、お前ッ!どうしたんだ!?」
男の肩に手を置いたポルナレフだがそのまま男が倒れてくる。
ポルナレフの声を聞いて承太郎たちも駆けつけてくる。
「どうしたの?ポルナレフ」
「見ろよ!この男ッ!」
男の有様を見て驚く承太郎たち。
「死んでいる!!恐怖の顔のまま死んでいるッ!」
「死因は何かしら?心臓麻痺・・・それとも脳卒中かしら?」
イシズがしゃがみ込む。
「なーに落ちついとるんだよ!イシズ!!人が死んでんだぞ!?」
「だからってぎゃあぎゃあ喚いてもどうにもならないわ、ポルナレフ」
「そうだな」
承太郎もイシズの座る。
「心臓麻痺にしろ脳卒中にしろ、ただ・・・病死と決めつけるのは早いかもしれん。実に不可解だからな」
「何故だ?承太郎」
「見てみろ」
死んでいる男の右手には拳銃が握られていた。