第14話 平和の杖~パシフィック・ワンド~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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『運命の輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)』を倒した一行はなんとかパキスタン国境までやってきた。
そこで承太郎は燃やされてしまった学生服の上着を新調するためにオーダーメイドの店に入った。
幸いにも上着は新調可能だということなので肩幅や身丈などを測ってもらった。
「数日この街に滞在しなければならんようだのォ」
「仕方ねえ、ホテルを探してくるか」
「そうですね、じゃあ僕とジュナでホテルを探して部屋が空いているか聞いて来ますよ」
「そうか、では頼む。花京院、ジュナ、それじゃあ支払いにはこれを使ってくれ」
そういうとジョセフはクレジットカードを手渡した。
「では行ってきます。行こう、ジュナ」
「うん・・・」
2人は歩き出した。
「んで、俺とジョースターさんと里美とこいつはここで承太郎を待つと・・・」
「こいつって言うなよ!」
アンはぷんすか怒っている。
――――――
「やれやれ」
「終わったか、承太郎」
「ああ・・・どういう服なのか、あちこちサイズを測られて疲れたぜ」
「仕方ないよ。
空条くんは他の人と違って体格はいいし、身長も大きいからね」
「てめー・・・」
「で?学生服の上着は作れそうか?」
「ああ、里美が絵が上手かったんでな。相手にも伝わったようだ」
「そうか、なら付き添わせて正解じゃったのォ」
「ああ・・・ところで、花京院とジュナはどうした?」
「ホテルを探してくるってよ、新調するには数日かかるだろうからよ」
「そうか、悪いな」
そこへ・・・・
「さあさあ、紳士淑女の皆様方!ちょっとお目を拝借いたします!」
「何だ?何だ?」
声のする方を見ると1人の女性が人々の注目を集めていた。
「・・・・・」
女性は1枚の大判のハンカチと2粒の種を取り出した。
種にハンカチを被せ、ぱちんと指を鳴らすと・・・。
ムクムクムクムク・・・・
ハンカチが盛り上がり、鉢植えが出てきた。
そしてハンカチを取ると鉢植えの中に可愛らしい花か2輪咲いている。
オオオオオオッ―――――!!
歓声が上がる。
「はい、どうぞ」
女性は近くにいた女の子に鉢植えを渡した。
「マジック・ショーか!」
「しかし種が一瞬で花に成長するとはな、しかも鉢植え付きで」
ジョセフたちも見入っている。
「では次に・・・」
自分のポケットからトランプを取り出し、シャッフルし始めた。
「では、そちらの方・・・ちょっと来てくださいな」
女性は同じ女性の里美も見惚れるほどスタイル抜群で美しかった。
指名された男性も頬を赤く染めて、マジシャンの女性についていく。
「私は後ろを向いていますので、あなたはこのトランプの中から好きなカードを好きな枚数選んで自分で見たら周りの皆さんにもお見せ下さい。
周りの皆さんは見たとしても口には出さない様に・・・・これはマジックですから。
そしてあなたは周囲の方に見せ終わったらカードをトランプの山に戻して、私に返してください」
男性はトランプを渡される、そして女性は後ろを向く。
男性は言われた様にカードを選ぶ、そして3枚のカードを取り、周囲に見せた。
選んだのは『ハートのA』、『スペードの2』、『ダイヤの3』
そして男性はトランプの山にカードを戻して女性に声をかけた。
「終わりました」
「ありがとうございます。
皆様もこちらの方のお見せしたカードの種類と数字や枚数は覚えましたね?」
確認をすると女性はトランプをまたシャッフルし・・・。
「1、2・・3」
パチン・・・
また指を鳴らす。
「ではお客様、まずお召のジャケットの右の内ポケットをご確認ください」
そう言われて男性がポケットを確認すると・・・。
「こ、これは・・・!」
「おっと、取り出した後はまずご自分だけで絵柄と数字を見てください。まだ周囲には見せずにいてくださいね」
頷き、ポケットから物を取り出す。それはカードだった。
しかもカードの裏の模様は間違いなく彼女が持っていたトランプと同じもの。