第13話 運命の輪~ホウィール・オブ・フォーチュン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「しくしく・・・しくしく・・・」
その頃、エジプトにあるDIOの屋敷では・・・・。
「あら、随分とお嘆きね。エンヤ様」
「オロロォォ・・・イシズ、お前か?」
「はい、まずお悔やみ申し上げるわ。息子のJ・ガイルが亡くなったそうね」
「うおおおッ!!そうなのじゃッ、そうなのじゃよォ!!あのにっくきジョースターたちに卑怯なことをされて殺されたのじゃよォ!!
そしてわしの送り込んだ7人のスタンド使いは敗れ去ってしまったのじゃ・・・面目丸潰れじゃッ・・悔しや、悔しいぃぃやあぁぁ!!」
泣きながら床に手を叩きつけているエンヤ婆。
そしてその部屋の入り口に寄りかかる女性、部屋が暗く、姿は明確ではなくシルエットだけである。
「エンヤ様、次・・・私が行ってもよろしいかしら?」
「何?」
エンヤ婆は振り返る。
「イシズや、お前が仇を討ってくれるというのかえ?」
「いいえ、私は『仲間の仇討ちをする』なんて殊勝な心は持ち合わせていないわ。
それに可愛い息子の仇は自分で討ちたいと思うのが母親ではないかしら?」
「そ、それはそうじゃが・・・しかし、ではお前は何のために行くのじゃ?」
「DIO様が欲しているその里美とかいう女の子を奴らから奪ってくるのよ、あの子を求める理由は『ジョースター家の血を引く女の子』だからでしょう?
なら、先にDIO様のお体を楽にして差し上げようと思っただけのこと」
「イシズ・・・」
「私のスタンドなら足止めくらいは可能よ、それに・・・幸いにも生き物を探知する技を持っているアヴドゥルはもういなくなったから楽なものよ」
そう言うと「イシズ」と呼ばれた女は立ち去って行く。
「J・ガイル・・・・あんなゲス、死んだところで同情も何もないわ。あんな奴死んで当然だもの。
それを『可愛い』なんて称するあの母親にも難ありよね」
ピンクのルージュの引いた唇に笑みを浮かべる。
「さて・・・今はパキスタンの国境を超えようとしているのよね。じゃあ早速準備に取り掛かりましょうか。
私の華麗なるマジックの始まりよ、ショータイム!!」
続く
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