第13話 運命の輪~ホウィール・オブ・フォーチュン~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そんな・・・ッ、そんな・・・」
現実が受けとめられない。
「死んじゃ嫌だあぁ・・・嫌あぁ・・、承太郎――――ッ!!」
「何だよ、やかましいぜ」
「え?」
ボコッ!!
すると近くの地面が盛り上がった。
「『第3部完』か・・・それじゃ誰がこの空条承太郎の代わりを務めるんだ?」
「あッ!」
ホウィール・オブ・フォーチュンの本体もジョセフたちも驚いている。
すると地面から腕が出てきた、そして・・・。
「まさか、てめーなわけはねーよな?」
「「「「「「承太郎ッ!」」」」」」
「・・・・・っ」
「き、貴様!地面を潜ってたのかッ!?
スター・プラチナでトンネルを掘ったな!燃えたのは上着だけか!!」
「フン!ところで・・・・おめえさっき『道』がないとか言ってたなあ。
違うね・・・・『道』というのは自分で切り開くものだ。
・・・・・ということでひとつ、この空条承太郎が実際に手本を見せてやる」
「ヒィィ!?」
「道を切り開くところをな」
『オラオラオラオラオラオラ―――――――ッ!!!』
スター・プラチナがホウィール・オブ・フォーチュンの車体をボコボコに殴りつける、更には中にいる本体も内側から車体に顔の形がわかるくらいに殴られめり込む。
『オラオラオラオラオラオラオラ―――――ッ、オラァッ!!』
最後の一撃で反対側の車のドアが吹っ飛び、本体も一緒に吹っ飛ばされる。
「・・・・・と、こうやるんだぜ。
これで貴様がすっ飛んだ後に文字通り道が出来たようで・・・よかった、よかった」
ジョセフ達は吹っ飛んだホウィール・オブ・フォーチュンの本体の方へ向かったが里美だけは座り込んだだけだった。
「おい、どうした?腰でも抜けたか?」
承太郎が座り込んで顔を覗き込もうとする。
パシィィ―――ン!!
その乾いた音にジョセフ達も振り返った。
「な・・・・」
「・・・・・」
なんと里美が承太郎の左頬を平手打ちしていた。
「何が『やかましい』よ・・・、紛らわしい・・・」
里美の涙は止まらない。
「おい、俺は生きてんだから泣き止めよ、うっとおしいぜ」
「『うっとおしい』とは何よ!!人が死んだと本気で思ったところに『してやったり』みたいな顔で出てきて!!驚かせるにも限度があるでしょ!!」
ドンドン承太郎の胸を叩いて文句を言う里美。
「わかった、わかった、悪かったよ・・・」
承太郎は里美の両手を掴む。
「こっちは怪我人なんだぜ、早くおめーのスタンドで・・・・つっ!」
そこで里美が頭を承太郎の胸にくっつけた。
「怖かったんだから・・・、本当に、死んじゃったって・・・。
助けられなかったって・・・とても後悔したんだからッ・・・!
バカッ!空条くんのバカバカバカッ!!うわあああぁぁん!!」
「・・・・・・」
腕を放すと今度はギュウッと抱きついてくる、承太郎も受け入れていた。
それを見て、ジョセフ達も苦笑したりしていた。
そろ~り・・・・
「おっと!」
「プギャー!」
和んだ空気の隙に逃げようとしていたホウィール・オブ・フォーチュンの本体のズィー・ズィーだがジョセフのハーミット・パープルに足を取られる。
「しかし、こいつが本体か。随分ヘンテコな奴ですね、モリモリで立派なのは腕だけであと貧弱な体格をしている、ハッタリだなァ」
「ホント・・・腕だけの見かけ倒しね・・・」
花京院とジュナが「な~あんだ」という風に言った。
「ひ、ヒィィィ~~ッ」
這いずって逃げようとするズィー・ズィーだがポルナレフの足によって踏みつけられる。
「おい、逃げるんじゃあ・・・ねえッ!」
「ひえぇぇッ!!」
思いきり踏みつけられて顔を地面にぶつける。
「こ、殺さないでえぇぇ!!金で雇われただけなんですッ――――!!!」
あまりにもみっともない命乞いに一同笑ってしまう。