第1話 星と法皇と・・・
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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承太郎は学校に着くとそのまま保健室に直行した、まさかこの膝で教室にはいるわけにもいかない。
保健医の女性は承太郎の膝を見るなり驚いていた。
「どうしたの?その怪我?まさかまた喧嘩したんじゃないでしょうね?
それから帽子取りなさい、態度悪いわよ!」
帽子を奪おうと椅子にふんぞり返ってる承太郎に近づくがスッと避けてしまう。
「せんせ~、ジョジョが喧嘩で怪我するわけねぇよ」
こちらは仮病できたのだろう承太郎よりガラの悪い男子生徒が二人、保健室のベットを占領していた。
「まあ、それもそうね」
ガラガラ・・・
その時、保健室の戸が開いた。
「あら、高瀬さん」
ダンボールを二、三個抱えた里美が入ってきた。
「備品を持ってきてくれたのね、ありがとう。そこの備品棚のところに置いといていいわ」
「はい」
どうやら包帯や消毒液やらの備品を届けに来たらしい。
「おい、何しやがる?」
しばらく里美に気を取られていた承太郎だが女医がハサミを取り出したので椅子から立ち上がる。
「『何』って切るのよ、治療しにくいじゃない」
「脱ぐよ、勿体ない」
「意外とせこい奴ね、さて、ジョジョがズボンを脱いでいる間にあなたたちの体温を測って仮病だってこと証明してあげるわ!」
「風邪ですよ」
「そ~そ~、早引けさせてくださいよぉ」
明らかにサボろうとする男子生徒たちを軽く笑って受け流す女医。
そんな女医と男子生徒たちを横目にズボンを脱ごうとした承太郎、その時、上着のポケットから何か落ちた。
見るとそれは朝にあの花京院いう転校生が渡してくれたハンカチだった。
「おっと・・・」
拾い上げた承太郎は目を見張る。
『 空条承太郎 本日中にきさまを殺す 私の幽波紋で! 花京院典明』
「な、何だこれは!?」
書いてあることに戸惑った承太郎だが、すぐにそれを考えている余裕はなくなった。
「せ、先生!?」
怯えた男子生徒の声に振り向くと女医が万年筆を振り回している。
「何をしているんです!?」
「『何を』って、体温計を振って目盛を戻してるんじゃないのぉ」
万年筆を振り回している女医は自分の異常に気づいていないようだ。
「そ、それは万年筆ですっ!」
「万年筆・・?万年筆ですって!?あなたたちにはっ!これが!万年筆に見えるのおぉぉっ!!」
「!」
その時、承太郎は女医の足元から緑色の管が蠢いているのを発見する。
「なんて・・なんてっ!!頭の悪い子たちでしょう!!」
承太郎は備品棚の方を見た。
案の定、里美が立ちすくんでいる。
「ちっ!来い!」
承太郎は駆け寄って彼女を引き寄せる。
「それじゃあ・・・よく、見て・・見なさいぃぃっ!!」
ズブッ!!
「先生っ!?」
「っ!」
女医は1人の男子生徒の左目に万年筆を突き刺した、さらにグリグリと抉っている。
「っ!!!」
里美は承太郎の上着を強く握りしめる。
すると女医は万年筆を男子生徒から引き抜き、承太郎と里美へ向けてくる。
男子生徒たちはそのまま保健室から逃げ出していた。
「ジョジョ・・・高瀬さん・・・あなたたちも、これが万年筆に見えるなんて・・・言わないわよね!!」
「!」
里美に襲い掛かろうとした女医の腕を承太郎が掴む。
しかし、女医の力は本当に女性なのかと疑いたくなるほど強かった。
万年筆が承太郎の左頬に突き刺さる。
「空条くん!」
里美も女医を引きはがそうとするが無理だった。
「なんて腕力だ、女の力じゃねえ。
さっき床から得体のしれないのが這い上がるのが見えた・・・・。スタンドか?
花京院典明、石段で俺の足を切ったのも奴の仕業か?!」
「その通り!!」