第13話 運命の輪~ホウィール・オブ・フォーチュン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「うおおおッ!こりゃあもう駄目だ!みんな、車を捨てて脱出するんだ!」
そう言ってシートベルトを外しているポルナレフ。
「ちょ、ちょっと待ってポルナレフ!
ドライバーがみんなよりも先に脱出したら誰がここに留まって踏ん張るの!!」
里美のこの言葉にポルナレフの動きが止まる、うっかりブレーキから足を外してしまったらしい。
「あ・・・う、ご、ごめ~~~んッ!!!」
時はすでに遅し、JOJOたちの車は押し出され、真っ逆さまに崖から転落する。
「ハイエロファント・グリーン!!」
「アイス・フェアリー!!」
花京院と里美がスタンドを飛ばす。
「スタンドで車の重量を支えるつもりか!?止めろッ、君たちのスタンドにこの車の重量を支えるパワーはない、体がちぎれ飛ぶぞ!!」
「ジョースターさん、お言葉ですが心配は無用ですよ」
「そうですよ、私も花京院くんも自分のことはよくわかっています、そこまで馬鹿じゃありません」
ハイエロファント・グリーンとアイス・フェアリーは突き落とした車にワイヤーウインチを引っ掛け、取れない様に氷で固定してしまう。
そのおかげで谷底への激突は避けられた。
「ね?」
「おおッ!この車のワイヤーウインチを掴んで飛んでいたのか!
そして念を押して、引っかかりが取れないように氷で固定を!!」
「フン、やるな。花京院、里美・・・・ところでお前ら、相撲は好きか?」
つかさず承太郎のスター・プラチナがワイヤーを掴むと強く引っ張る。
そしてJOJOたちの車は持ち上げられ、反対に追突してきたあの車が崖下に引っ張られる。
「とくに土俵側の駆け引きは・・・・手に汗握るよなあッ!」
『オラッ!』
スター・プラチナの拳によって車は崖下に叩き落される。
「着地した!」
「いたたた・・・ええ、相撲大好きですよ。だけど承太郎、相撲じゃあ拳で殴るのは反則ですね」
花京院の言葉にニヤリと笑った。
「アンちゃん、大丈夫?」
「うん・・・大丈夫」
7人は車から降りて墜落した車の様子を見に行く。
「しかしスタンドらしき攻撃は全然なかったところを見ると、やはり頭のおかしい変質者だったらしいな」
「ああ、どっちにしろこの高さだ・・・もう助かりっこねーぜ。まあ・・・自業自得というやつだな」
「でも・・・どうしてかしら?
あの車、いつの間にか私たちの後ろにいたわ。1本道だったのに不思議だわ」
「そうだね・・・」
アンの疑問にジュナも頷く。
『少しも・・・・不思議じゃあないな・・・』
「「「「「「「!?」」」」」」」
ノイズの混じった不気味な声が聞こえてきた。
「カーラジオだ!車のラジオから聞こえてくるぜ!!」
『スタンドだからできたのだッ!ジョースター!!』
「わしの名を知っている!やはり『スタンド使いの追手』か!!」
「しかしどこから電波を流しているんだ!?まさか今落ちた車じゃ・・・」
「馬鹿な!メチャクチャのはずだぞ!!」
『「運命の輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)」!!これが我がスタンドの暗示だ!!』
「『運命の輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)』!?」
「やっぱり下にある車が・・・」
「でもポルナレフ言う通り、メチャクチャだよ・・・とても、本体が生きてるなんて・・・」
「空条くん・・・」
「ああ、俺もそう思うぜ。どうやらあの車自体がスタンドだったようだな」
「何だと、承太郎!そんなことが・・・」
「ありえないとも言えないわ、ポルナレフ。
だって私たちは実際に『物自体がスタンドだったもの』に一度会っているもの」
里美のその言葉にみんなが思い出した。
ベトナム沖で襲ってきたフォー・エバーの『力(ストレングス)』のことを・・・。
すると地面が揺れ出す。
「な、何だ!?この揺れは!!」
「なんかやばいぞ・・・」
「みんな車に乗れ!」
「いや!乗るなッ!車から離れろ!!」
車に誘導しようとするジョセフを承太郎が止める。