第13話 運命の輪~ホウィール・オブ・フォーチュン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「やったね!ラッキー!」
ウキウキのアン。
「そんな顔しないでよ!
だって、あたし女の子よ?もう少し経てばブラジャーだってするし、男の子のために爪だって磨くわ!
そんな年頃になって世界を放浪するなんてみっともないでしょ?今しかないのよ、今しか!
家出して世界中を見て回るのは!
ねぇ、そう思うでしょ?お姉ちゃんたち!」
「えーっと・・・」
『むしろブラジャーをつける年齢になったときの方がもう少し分別がついて、さらにスーツを身につける年齢になったときに世界を見て回っても良かったのでは?』と思った里美だった。
「そりゃあ、シンガポールで父さんに会うって嘘ついたのは悪かったと思っているけど・・・・」
なおも話を続けるアンを余所に後ろからクラクションの音がする。
「さっきの追い越した車だな、急いでいるようだな」
「ポルナレフ、先に行かせてやりなさい」
「ああ」
ポルナレフは車を片側に寄せ、追い越すようにサインを出す。
しかし追い越したは良いもののその車は急にスピードを緩めだした。
60キロから50キロに下がり、どんどん20キロまで下がっていく。
「おいおい・・・」
さらに前の車からの土煙が窓から入ってきたものだから非常に煙たい。
「君がさっき荒っぽいことをしたから怒ったんじゃあないですか?」
花京院がポルナレフを小突く。
「なあ、運転手の顔は見たか?」
「いや・・・窓が埃まみれのせいか見えなかったぜ」
「私も・・・」
「そうか・・・」
どうやら里美も気になって見ていたらしい。
「まさか新手のスタンド使いか・・・」
「気を付けろ、ポルナレフ」
すると前の車の運転席の窓が開いた、中からリストバンドをつけた運転手の手が出てきて、ポルナレフがしたように「先に行け」とサインを出す。
「ああ?先に行けだと?
どうやらてめーの車の性能がボロくてスピードが長続きしねーのを思い出したらしいな。
初めっから大人しく後ろを走っていろや、イカレポンチがッ!」
ポルナレフが意気揚々と追い抜いた。
しかし前からは大型トラックが・・・・。
「何ィィ!?」
「うあああ!!トラック!バカな!」
既に避けられない距離まできてしまっている。
「だめだッ!ぶつかるッ!」
「スター・プラチナ!」
ぶつかる寸前で承太郎のスター・プラチナがトラックを殴って、激突を防いだ。
おかげで車は前方のバンパーやボンネットが凹んだくらいで済んだ。
「危ねえッ!!スター・プラチナが衝撃を防がなかったら即死してるぜ!」
「どこじゃ!あの車はどこじゃ!!」
前を走っていたあの車を探すがどこにも見当たらなかった。
「どう思う?追手のスタンド使いだと思うか?それとも悪質な難癖野郎だと思うか?」
「追手に決まってるだろうがよォ――!!俺たちは殺されるところだったんだぜッ!!」
「しかし・・・今のところスタンドらしい攻撃全然ありませんでしたよ」
「うむ・・・ポルナレフ、エンジンに異常はないか?」
「ああ、大丈夫だ。どうする?」
「よし、とにかく用心深くパキスタン国境へ向かうしかないじゃろう・・・もう一度仕掛けてきたら、そいつが何者であろうとブチのめそう」
「あのトラックはどうします?
スター・プラチナが殴ったんでメチャクチャですよ」
「知らんぷりしてりゃあいいんだよ、ほっときな・・・・」
「空条くん・・・めんどくさいことには早々目を瞑るよね」
「わざわざ面倒事に足突っ込むこともないだろう?」
「そ、それはそうだけど・・・」
〈かっこいい~~~、痺れる~~~////〉
承太郎と里美が話してる間、アンは承太郎のしぐさにうっとりである。
エンジンに異常がなかったためそのまま走行したJOJOたちの車は道を進んでいく。
「街道の茶屋か・・・」
道の先に店があった。