第13話 運命の輪~ホウィール・オブ・フォーチュン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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車でパキスタンへ向かうジョースター一行。
「インドも北部へ来るとヒマラヤも近いせいかさすがに肌寒いな。
ジュナ、里美、大丈夫かい?」
花京院が気遣ってくれる。
「うん、ありがとう。花京院くん」
「もうパキスタンへの国境が近いのう、今となってはカルカッタの雑踏やガンガーの水の流れが早くも懐かしいわい」
「俺はもう一度戻って来るぜ、アヴドゥルの墓をちゃんと造りにな」
運転しているポルナレフの言葉に一同は沈黙する。
「う・・・ひっく・・・」
「ジュナ・・・」
ジュナはアヴドゥルの変わり果てた姿を見て大泣きしたそうだ、ジョセフと承太郎が埋葬すると出て行っている間、ずっとホテルのベッドで泣いていたという。
花京院はジュナにハンカチを渡す。
「アブドゥルさんはきっと見守ってくれる、ジュナ、涙を拭いて気をしっかり持つんだ」
「ぐず・・っ、う、うん・・・」
涙を拭いながら頷くジュナ。
「ジュナ・・・ごめんね、私が早く駆け付けなかったから」
「いや、君のせいではない。悪いのは全てDIOだ、奴は必ず倒す。我々でな」
ジョセフが里美の肩に手を添える。
しばらく道を進むと1台の車が走っている。
「おいおい、道幅の狭い道が続くっていうのに・・・チンタラ走ってんじゃねーぜ」
あまりにも前の車がゆったり走行しているのでポルナレフは痺れを切らせる。
「追い抜くぜ!」
無理矢理、追い抜いたポルナレフ。
「おい、ポルナレフッ!運転が荒っぽいぞ!」
「へへへへ!さすが4輪駆動よのォーっ、荒地でもへっちゃらだ!」
「お~い、今、小石跳ね飛ばしてぶつけたんじゃあないのか?
事故やトラブルは今・・・困るぞ、特にわしはベナレスの街で警察に指名手配されてるかもしれんのだからのォ~~、無事に国境を超えたいわい」
「あ、大丈夫・・・」
「な、何じゃと?」
「警察の人とジョセフさんが言ってた病院の関係者にはレスト・ウッドで幻影を見せて記憶操作しておいたから・・・・」
「「「「「・・・・・・」」」」」
その時、5人にはジュナのスタンドの使い方にはそういうこともできるのかという「便利だな」という気持ちと改めて「敵じゃなくてよかった」という気持ちが沸き上がってきた。
「ゲッ!」
すると急にポルナレフはブレーキを踏んだ。
それに乗っていたメンバーは驚くのと同時に何かに車内に取り付けられている取っ手やシートに捕まる。
「どうした!ポルナレフッ!」
「なんだ?いきなり急ブレーキを!?」
「今、言ったばかりじゃろうが!事故は困るってッ!よそ見でもしてたのかッ!」
「ち、違うって!!あ・・あれ、見てみろよ!あそこに立ってやがるッ!」
各々が体勢を正して見てみると、道の先に・・・・。
「♪♪~」
そこには荷物を背負った見覚えのある姿の人物が・・・。
「・・・・・・・・・・やれやれだぜ」
「よっ!また会っちゃったね♡
乗っけてってくれる―――――ッ!!」
「ア・・・アンちゃん・・?」
―――――――――
アンを同乗させることになった一行なのだが乗れるスペースがないためジョセフの膝の上に乗ることになった。
シンガポールで父親と合流したと思っていた承太郎たちはため息をつく暇もなく、アンの「連れて行って」攻撃に苦しめられることになる。
それにしてもなんという生活能力か。
インドまでの入国経路は不明だがここまで自分たちを追ってきたということについては感心せざるを得ない。
しかし生活するのにいろいろとしたようだが・・・・本当に「いろいろ」と。
その証拠に手には店から盗んだと思われる食べ物や飲料、さらにはポルノ写真まで・・・。
もちろんジョセフに没収され、里美に説教されたが・・・。
それでもアンの「連れて行って」攻撃は止まらなく、さすがにイラっときた承太郎が「やかましい!」と強制終了。
結局、国境まで同乗させて飛行機で香港まで送り返すことになった。