第1話 星と法皇と・・・
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
承太郎が落下したのを目撃した女子たちはこぞって承太郎の元に駆け寄る。
「ホントに危なかったわ!」
「ジョジョ、大丈夫?」
「あと15㎝ずれていたら石畳に激突していたわ」
「この石段ではよく事故が起きるのよ」
「明日からは私と手をつないで降りましょう」
女子たちは次々と承太郎を気遣う、しかし最後の言葉には睨みをきかせていたが・・・。
承太郎は服についた葉っぱや土を落としながら周りの様子をうかがう。
自分の膝は階段を落ちる前には既に切れていたからだ、誰かに狙われたとしか思えなかったからだ。
「はい・・」
すると目の前に鞄が差し出された。
「・・・・」
先程の女子生徒だった、どうやら落ちた時、誤って吹っ飛んでしまった鞄を彼女が拾ってくれたらしい。
「・・・ああ、すまないな」
その時、承太郎は彼女の長い金髪が視界に入った。
(石段から落ちた時、確かに誰かの髪に助けられた・・・まさか・・)
そう思ったとき誰かが石段を降りてきた。
「君、先程足を怪我したようだが・・・これで応急手当てをするといい。大丈夫かい?」
「ああ」
承太郎にハンカチを手渡すと男は立ち去ろうとする。
「待ちな」
承太郎によって引き止められた男は振り返る。
「ありがとうよ、使わせてもらうぜ。
・・・・見ない顔だが、うちの学校か?」
「花京院典明、昨日転校してきたばかりです。よろしく・・・」
そういうと花京院は歩き出した。
「・・・・・」
「・・・・・」
擦れ違い様に視線が合う花京院と里美。
しかし言葉は交わさずにそのまま通り過ぎた。
しばらく花京院の後ろ姿を見ていると承太郎に話しかけられる。
どうやら鞄をぶっ飛ばしたときに誤って当てていないかと心配したらしい。
慌てて手を振った。
「大丈夫、下に落ちたのを拾っただけだから・・・怪我もしてないし」
「そうか」
二人がまたお互いを見たままでいると承太郎の周りにくっついていた女子たちが騒ぎ出す。
「ジョジョ、早く行かないと遅刻するわよ!」
「そうよ、早く行きましょ。
ちょっと高瀬さん、そこどいてよ。ジョジョが遅刻しちゃうじゃない!」
「あ・・ごめんね」
里美はすぐに避けた。
「さあ、ジョジョ行きましょ!」
女子たちに押されながら承太郎は行ってしまった。
「さっきの人、花京院くんだっけ・・・なんだか、妙な感じの人だなぁ」
里美は先ほどすれ違った花京院典明のことを思い出し、感じ取ったものを口に出していた。
なんというか・・・雰囲気として違和感を感じたのだった。