第11話 皇帝と吊られた男~エンペラーとハングドマン~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「えぇ!?」
あまりにもあっさりしてるのでズッコケそうになる里美。
〈こいつはかなわんぜ!俺1人じゃ完璧に不利!ここは逃げて次の機会を待つぜ!
俺は誰かとコンビを組んで初めて実力を発揮するタイプだからな・・・・。
『1番より№2!』これがホル・ホースの人生哲学、文句あっか!〉
なんてことを思いながら走り続けていたホルホースだが急に曲がった道の先から拳が飛んできた。
「グピィ~!!」
「ああ!ジョースターさん!」
「空条くん!」
追いかけてきた3人とジョセフと承太郎が合流する。
「アヴドゥルのことはすでに知っている」
「「「!」」」
「簡素ではあるが・・・彼の遺体は埋葬してきたよ」
「つっ・・・」
アヴドゥルの死を目の当たりにした里美はまた泣きそうになる。
そんな里美に寄り添う承太郎。
「・・・卑怯にもアヴドゥルさんを後ろから刺したのは両右手の男だが、直接の死因はこのホル・ホースの弾丸だ。
もっともアヴドゥルさんの火炎なら簡単にかわせただろうがね・・・・」
その言葉に空気がピリピリする。
「この男、どうする?」
「俺が判決を言うぜ!」
ポルナレフがチャリオッツを出し・・・。
「死刑!!」
斬りかかろうとしたとき、横から女が飛び出してきた。
「お逃げ下さい!ホル・ホース様!」
「「「!」」」
「へ?」
「な、何だぁーー!?この女は!?」
「私には事情はよくわかりませぬがあなたの身をいつも案じております!それが私の生きがい!お逃げ下さい!早く!」
女はホル・ホースと一緒にきたあの女でポルナレフに必死にしがみついている。
「このアマあ!はなせ!何考えてんだあ!
承太郎!花京院!何やってんだよ!奴を逃がすな!!」
「いや・・・もう遅いよ、ポルナレフ」
「ああ!!」
その言葉通り、ホル・ホースは早々に馬に乗り、逃亡準備万端だ。
「よく言ってくれたぜ、ベイビー!おめーの気持ち!ありがたく受け取って生き延びるぜ!!」
そう言い、駆け出す。
「逃げるのはおめーを愛しているからだぜ、ベイビー!永遠にな!!」
「・・・・・最低」
軽々しい態度と庇ってくれた女性を置いていく薄情なホル・ホースに対して何やらムカムカとしてくる里美。
「ああ・・!」
「『ああ・・!』じゃねえ!!」
「ポルナレフ、もうよせ」
ジョセフがしがみつき、そのまま引きずられ傷を作った女に近づく。
「奴にはもう闘う意志はなかった攻撃してこないのに我々が追うことは、今はできない」
傷の処置をしながら里美を呼ぶジョセフ。
「アヴドゥルはもういない・・・」
「・・・・・」
「しかしな、先を急がねばならないのだ。もう既に日本を出て15日が過ぎている。
エジプトへ向かわなければならない・・・」
「はい・・・」
「・・・・わかったよ。
さあ!エジプトへの旅を再開しようぜ!
いいか!DIOを倒すにはよ、みんなの心を1つにするんだぜ、1人でも勝手なことをするとよ、奴らはそこへつけこんでくる。いいな!」
そう言って歩き出すポルナレフ。
他の全員は「お前がそれを言うのか」と思いつつも苦笑して歩き出した。
「・・・・・・」
しかし、承太郎たちは知らない。
もう既に新しい敵が接触して来ていることを・・・。
「チュミミン・・・・」
続く