第11話 皇帝と吊られた男~エンペラーとハングドマン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「げほげほ!」
「大丈夫か?里美」
傷を負ったJ・ガイルが力を緩めたため逃げ出した里美。
「うん、大丈夫・・・それより!」
「つっ!!ヒィ~~!!」
ハングドマンが使えなくなり、深手を負ったJ・ガイルは逃げ出す。
シュン!!
しかし足を何かに取られ、転んでしまう。
「ぐ・・が、はあ・・はあ・・」
見てみると足にはアイス・フェアリーの髪の毛が巻き付いている。
「ヒイィィ・・・あああ・・・」
J・ガイルはそれでも逃げようと這いつくばりながら進むが無慈悲にも鉄格子の扉に阻まれる。
「泣きわめくのが上手いのはてめーの方だな、J・ガイル!
これからはてめーは泣きわめきながら地獄へ落ちるわけだが・・・1つだけ地獄の番人にゃ任せられんことがある」
J・ガイルはがくがくと震えている。
「それは!」
チャリオッツが剣をうならせる。
「針串刺しの刑だ!」
チャリオッツがJ・ガイルの体に幾度も剣で穴を開けていく。
「この瞬間を長年待ったぜッ!」
最後には空中に放り投げた。
J・ガイルの体はそのまま逆さに落下し・・・。
「あとは閻魔様に任せたぜ」
「これが本当の『吊られた男(ハングドマン)』か・・・真底、クズ野郎だったな」
「うん・・・」
――――――――――
「ヘイ!待ちな!」
街に戻った3人をホル・ホースが呼び止めた。
「追ってきたぜ」
スタンドのエンペラーを向けながら余裕そうに話しだす。
「なにトロトロ暢気に歩いてんだ?お前ら?
いいか!お前らは俺の敵ではないことはさっき証明された!逃げるんなら必死で逃げんかい!必死によ!」
何発か発砲して挑発してくる。
「なあ、J・ガイルの旦那!
だが、追いついちまったものはしょうがねえな。今度は観念しな・・・てめーらの人生の最後だ!
最後らしく俺たちにかかって来いよ!座った根性みせてみろよ、コラ!」
「「「・・・・・・」」」
ホル・ホースの問いかけに応えは無かった。
「なあ?J・ガイルの旦那!」
また問いかけて見みても応答はない。
「聞いているのかい?J・ガイルの旦那よォ!」
「野郎ならもう聞いてねーと思うぜ・・・」
「あぁ?」
「何故なら奴はとっても忙しい!地獄で刑罰を受けているからなあ!」
「何を言ってやがるんだァ?ああ~~?」
「ならはっきり言ってあげましょうか?
あなたに相棒のハングドマン、つまりJ・ガイルはもうこの世にはいないのよ!!」
「・・・・・・」
その言葉に一瞬ヒヤリとするホル・ホース。
「おい、おいおいおいおいおいおいおい!!!デマ言うんじゃねぇぜ・・・・この俺にハッタリは通じねーよ。
てめーらに奴の恐ろしい『鏡のスタンド』が倒せるわけねーだろうがッ!
この俺だって奴の無敵のハングドマンには一目おいてんだぜ!!冗談きついぜ?お嬢ちゃん!!」
やれやれという風に肩を竦める里美。
「ここから2~300ⅿ向こうにあのクズ野郎の死体がある、見てくるか?」
「・・・・・・・・・・」
しばしの沈黙の後・・・。
「よし!見てこよう!」
あっさりと身を翻し、走り去るホル・ホース。