第11話 皇帝と吊られた男~エンペラーとハングドマン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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トラックの中ではアヴドゥルの遺体を後に走行している花京院と傷を負ったポルナレフと##NAME1##がいる。
「すまねえ・・すまねえ・・・里美!」
「大丈夫、咄嗟に身を屈めて、スタンドで防いだから・・・だから平気」
「でもよ、俺は・・・俺は・・・」
拳を握りしめた。
「俺は、妹の仇をとるなら死んでもいいと思っていた・・・・。
でも、分かったよ・・・俺が間違っていた、アヴドゥルの気持ちがわかったよ。
奴の気持ちを無駄にはしない!!生きるために闘う!!」
「ポルナレフ・・・」
「本当にわかったのですか?」
花京院の声が鋭い。
「・・・・ああ、本当だ」
バギィッ!!
「きゃあっ!?」
「ぶはっ!!」
いきなり花京院が肘鉄をポルナレフの顔面に食らわせた。
「・・・・それは仲直りの握手の代わりだ、ポルナレフ」
「あ、ああ・・・さ、サンキュー、花京院・・・・」
「・・・・・(汗)」
鼻血を吹き出しながらお礼を言うポルナレフに少々同情した里美。
「今度奴らが襲ってきたら、僕たちが・・・僕たちの手で倒すッ!!」
「でも、未だに奴らの・・・特にハングドマンのスタンドの正体がわからない」
「ああ、レストランにいた時・・・俺は確かに鏡に映った奴を突いたんだ、チャリオッツの剣でな。
だが命中はしなかった、手ごたえはなかったんだ!」
ポルナレフはバックミラーをもぎ取る。
「奴のスタンドハングドマンは鏡を割られても小さい破片の中にも映っている、鏡の世界には俺は入れない!鏡の中にいるスタンドなんざどうやって攻撃すればいいんだ!!」
窓からバックミラーを投げ捨てた。
「ポルナレフ、さっきから鏡の中とか鏡の世界とかさかんに言ってますが鏡に『中の世界』なんてありませんよ・・・ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」
「何言ってんだ、おめーも見ただろう!鏡の中だけにいて振り向くといねーんだ!」
「ええ、しかし鏡っていうのは『光の反射』、ただそれだけです」
「教えてもらわなくたって知っとるぜーッ!
いいか?この場合、今の場合を言っとるんだよ!!スタンドがあるなら『鏡の中の世界」だってあるだろ!」
「ないです」
「おめーな~~!」
「待って、ポルナレフ」
「あん?」
そこで治療を終えた里美が止めた。
「花京院くんの言う通りかもしれない・・・」
「はあ~~?お前までそんなこというのかよ!」
「ちょっと気にかかってるの、奴が水溜まりに映っていた時から・・・・」
「水溜まり~~?」
「ひょっとして私たち『鏡』ってことに囚われ過ぎていたのかもしれない・・・、ハングドマンのスタンド能力の正体はもしかして・・・っ!」
「ん?どうした?」
「・・・ちょっとハンドルのメッキが眩しく・・つっ!?」
「「!?」」
なんとハンドルのメッキにはハングドマンがいた、トラックの荷台に乗っている。
3人は後ろを振り向くが以前と同じく何もない。
「そ、そんな馬鹿な!奴はもう・・・このトラックに追いついているっ!!」
荷台から運転席を隔てているガラスを割られる。
「伏せろ、里美!」
「つっ!」
「ちぃっ!!」
急ブレーキをかけてハンドルをきる花京院。
するとトラックは大きく回転し、派手に横転した。
「うげげ・・・大丈夫か?花京院・・・」
「あ、ああ・・・胸を打ったが大丈夫だ、里美は?」
「俺が庇ったから大丈夫だ・・・それにしても・・・!!」
その時、トラックのバンパーにハングドマンがいる。
「うおおおおーーーっ!チャリオッツ!!」
バンパーをバラバラにする。
「里美!花京院!映るものから離れろ!」
3人は岩陰に隠れた。
「里美、お前の言う通りだ!」
「え?」
「俺たちは『鏡』ということに囚われ過ぎていたようだ。
要は『映るもの』だ!
奴は『映るもの』から『映るもの』へ飛び移って移動している!
反射をくり返してここまで追ってきたんだ・・・!」
「『反射』、つまり『光』か!やつの正体は『光』のスタンドということか?」
「ああ、花京院!奴は今車のバンパーにいた!バンパーから何かに反射して移動してくるにちがいない!
映るものの傍には行くな!体からも映るようなものは外せ!制服のボタンも取れ!」