第11話 皇帝と吊られた男~エンペラーとハングドマン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ポルナレフ、ゆっくりこっちまで戻るんだ。3人であのトラックで逃げる」
「・・・っ、ああ、分かった」
「ククク・・・・おい・・・ポルナレフ」
「!?」
ポルナレフは2人の意を組んで戻ろうとしたとき、どこからか声が聞こえた。
もちろんホル・ホースではない。
「「「!」」」
ポルナレフが横の窓ガラス見ると倒れているアヴドゥルと寄り添う花京院と里美の後ろの水溜まりの中からアヴドゥルを刺したスタンドが・・・。
「アヴドゥルはお前のために死んだ。
アヴドゥルに借りが出来たってことかなあ~~、お前がいなけりゃ死ななかったかもなあ、ククク」
ズルリ・・ズルリ・・と這いずり上がってくる。
里美も花京院も後ろの水溜まりを振り返るが誰も、何もない。
「クククク・・・」
鏡のスタンドは里美の背後に迫ってくる。
「くっそ!本体はどこにいやがる!!」
「ポルナレフ、落ち着け!!」
しかし花京院も内心、本体はどこにいるのか気が気ではない。
「でも悲しむ必要はない、むしろ喜ぶべきだと思うぞ・・・・すぐに面会できるじゃあないか・・・・」
スタンドは腕に装着されているナイフの刃先を妖しく光らせる。
「お前も死んであの世で間抜けな2人と一緒にな・・・ヒヒヒヒ」
「い、いや・・・」
スタンドはまじまじと窓ガラスに映った里美を見る。
「確かにこいつは聞いていた以上に上玉だ・・・お前らを片付けた後が楽しみだぜ~~!
この金髪を散らせて、黒い瞳を広げて、どんな風に啼いてくれるのかがなあ~~!」
それを聞いただけで身の毛がよだつ。
「そういえばお前の妹は可愛かったなあ~~、ポルナレフ・・・」
スタンドが里美の髪に触れる。
「妹にあの世で再開したら聞かせてもらうといい・・・・どうやって俺に殺してもらったかをなぁあああ~~~ッ!!」
「野郎~~~ッ!!!」
「おっと・・・動くなよ?
動くとこのお嬢ちゃんの首が・・・バッサリだぜ?」
里美の肩に手をかけるハングドマン。
「ククク・・・お前のチャリオッツに我がハングドマンは切れない・・・。
俺は鏡の中にいる・・・お前のスタンドは鏡の中に入れない・・・だからだッ!」
「ちっ!」
「ホル・ホース、ポルナレフを撃て!」
「アイアイサー!」
「っ!」
人質を取られ、絶体絶命と思ったその時・・・。
「エメラルド・スプラッシュ!!」
「うっ!」
「「「な、何ィィ!?」」」
花京院のハイエロファント・グリーンが里美に攻撃したのだ。
それに加え、ポルナレフへ発射された弾丸も巻き込んで壁に軌道を逸らせる。
「あ、あいつ・・・味方をしかも女を・・・」
「撃ちやがったっ・・・!?」
「里美、大丈夫か!?」
駆け寄るポルナレフ。
「うん・・・平気、それより!」
そこへトラックを運転してきた花京院がポルナレフに手を伸ばす。
ポルナレフは花京院の手に捕まり、里美はスタンドを使い、トラックへ飛び乗った。
「ポルナレフの命を助けるためか・・・花京院とやらやりおるぜ!
それにあの女、咄嗟に身を屈めただけじゃねぇ、スタンドも出して衝撃やダメージを最小限に留めやがった」
狙い撃ちしようとしたホル・ホースだったが既に遅く、トラックは射程距離の外に出てしまった。
「ちっ・・・まあ、仕方ねぇか」
そして窓ガラスを見たがそこにもうハングドマンはいなかった。
「J・ガイルの旦那、後を追ったか。とことんポルナレフを始末する気だな、彼は!ヒヒヒヒ」