第11話 皇帝と吊られた男~エンペラーとハングドマン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「どいつだ!」
そしてひどく動揺した様子でポルナレフが戻ってきた。
「本体はどいつだ!」
「ポルナレフ?」
「・・・どうしたの?」
「奴が・・・奴が出たんだ!」
そして外へ飛び出すポルナレフ。
「ポルナレフ、奴って・・・」
「ああ、『節制』の男がお前と承太郎に言っていた両腕とも右手の男、そして鏡を使うスタンド使い!」
「『吊られた男』・・・ハングドマン」
「ああ、俺の妹を殺したドブ野郎だっ、ついに会えるぜ!!」
荷物を掴むとポルナレフはジョセフに言い放った。
「ジョースターさん、俺はここであんたたちとは別行動をとらせてもらうぜ」
「え?」
「妹の仇がこの近くにいると分かった以上、もうあの野郎が襲ってくるのを待ちはしねえぜ!
敵の攻撃を受けるのは不利だし、俺の性に合わねぇ、こっちから探し出してぶっ殺す!」
「待て、ポルナレフ。相手の顔もスタンドの正体もよくわからないのにか?」
「『両腕とも右手』と分かっていれば十分!
それに奴の方も俺が追っているのを知っている、奴も俺に寝首をかかれねぇか心配なはずだぜ」
止めても止まる気もないポルナレフ。
「こいつは・・・ミイラ取りがミイラになるかもな」
「・・・・何だと?」
アヴドゥルの言葉に反応するポルナレフ。
「別行動は許さんぞ、ポルナレフ!」
「・・・・・」
ポルナレフはゆっくりとアヴドゥルに近づくと静かに言った。
「俺が負けるとでも・・・言いたいのか?」
「ああ、敵は今!
お前を1人にするためにわざと攻撃してきたことがわからんのか!」
「・・・アヴドゥル。
いいか、ここではっきりさせておくぜ。俺は元々DIOなんてどうでもいいのさ!
香港で俺は復讐のために行動を共にさせてもらうと断ったはずだぜ。
ジョースターさんだって、承太郎だって承知のはずだ。俺は最初から1人さ、1人で戦っていたのさ」
「勝手な男だ!」
ポルナレフの胸倉を掴むアヴドゥル。
「DIOに洗脳されたのを忘れたのか?DIOがすべての元凶であることを忘れたのか!」
「てめーに妹を殺された俺の気持ちがわかってたまるか!
以前、DIOに出会ったとき恐ろしくて逃げ出した腰抜けには俺の気持ちはわからねーだろうよ!!」
「ポルナレフ!」
「き、貴様っ!!」
さすがに言い過ぎだと思って里美が止めに入ろうとしたが既にアヴドゥルが拳を振り上げていた。
「アヴドゥルさん!!」
「図星を突かれて頭に血がのぼったかよ!
香港で運よく俺に勝てたってだけで俺に説教はやめな!
言っとくがな、俺はお前以上に怒っていることを忘れるなよ。
あんたはいつものように大人ぶってドンと構えとれや!アヴドゥル!」
「こいつっ!!」
アヴドゥルがついに殴りつけようとした腕をジョセフが止めた。
「もういい、アヴドゥル、行かせてやろう。
こうなっては仕方なかろう、誰にも彼を止めることはできん」
「いいえ、彼に対して幻滅しただけです・・・。あんな男とは思わなかった」
こうしてポルナレフは承太郎たちと別行動をとったのだった。