杜王町編・第21話 振り返ってはならない場所~杉本鈴美~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「康一くん・・・君は本当に頼もしいヤツだ、この町に来て君と知り合えて本当に良かったと思っているよ」
承太郎は思った自分は『出会う人間に恵まれている』ということを――・・・。
「そして・・・やれやれ、ようやく終わるぜ・・・」
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ
スタープラチナの攻撃がキラー・クイーンの体をメチャメチャに粉砕していく。
「『時』は動き出す!」
「うげあああ―――っ!!」
攻撃を受けた反動で吉良が吹っ飛ばされた。
「つっ!!」
そう思い出した、自分は承太郎のスタンドの攻撃を受け、吹っ飛んだ後に到着した救急車の下敷きになって死んだのだ。
「・・・・・」
体に嫌な感触がする・・・気付けば体が血まみれになっている。
「思い出したようね・・・吉良吉影、自分がどうやって死んだのか・・・?思い出したようね」
「貴様・・・何者だ!誰なんだ!?お前は!?」
いつまでも平常心な少女が癇に障る、吉良は睨み、叫んでしまった。
「十五年前・・・あんたはスタンド能力を持っていなかった、だから死体を消せなかった・・・だからあたしが死んだことは新聞にも載ったわよ?」
「!?」
少女は服をボタンを緩めると背中を見せた。
「この背中の傷に見覚えはない!?それとも初めての殺しだったんで手を持って行き損ねちゃったから私の印象薄いのかしら!?」
その傷には見覚えがあった・・・忘れもしない、自分の感情の昂りを抑えきれずにしたことだ。
吉良は几帳面な男だ、自分の殺した女の人数も覚えているし、まして――・・・初めてのことを忘れるはずがない。
「お前か・・・杉本鈴美――・・・貴様、十五年もここで何をしている!」
死んだはずの人間が・・・魂がこんなところで居座っているなんてことがあるだろうか?しかも死んだ自分の目の前に姿を現すことなど・・・。
「ん?待てよ?ひょっとしてこの場所――・・・振り向いてはいけないという場所じゃあないだろうな?」
父親から聞いたことがある、この杜王町には『死者の魂の通り道』があり、そこでは決して後ろを振り向いてはならない場所があると――・・・。
「振り返ってしまうとどうしようもないパワーでどこかに引きずり込まれていくらしい――・・・そういえばそこで女の幽霊もいると言っていた。
そんなバカバカしい話と思って聞いていたが」
「・・・・・・」
見れば鈴美は汗をかいている。
「ひょっとしてお前・・・わざと背中の傷を見せて私を自分より前に出し、振り向かせようとしたんではあるまいな?私をはめようとしたのではあるまいな?」
そう言うと吉良は鈴美の顎を掴んだ。
「お前が振り向いてみろ・・・ン?どうなるのか見てみたい!」
「うっ・・・」
「私が死んだというなら、これから私はここで幽霊として生活するわけだそれも悪くない・・・結構生きている時よりも私の求める『安心した生活』がここにこそあるのかもしれないな・・・。
さあ!振り向けよ!お前が振り向くのだ――ッ!!」
吉良はグググッと鈴美の顔を後ろに向けようとする、しかし――・・・。
「あたしがよそうしなかったと思うの?
あんたがあたしに対してこういう風にするだろうことをあたしが予想しなかったと思うの?
私たちは十五年間・・・あんたがここに来るのを待っていたのよ・・・」
「たち?」
鈴美の言葉のフレーズに少し吉良の手が緩んだ。