杜王町編・第19話 誰か止めて
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「川尻早人・・・偶然かよ・・・」
「何でここにいるんだ?」
「ろ・・・露伴先生がいないのと関係があるの・・・?」
各々聞きたいことは色々あるだろう、しかし早人が願うのはただ一つだ。
アイツ・・・『吉良吉影について質問をしない』ことだ、彼らまで死んでしまっては、もう打つ手が無くなってしまう。
しかし、その願いも儚く散ってしまう。
「この写真のことで君を探していたんだが・・・君がこの写真でビデオを撮っている理由を知りたいんだ」
早人の気持ちも知らずに承太郎が質問をしてくる。
「何故、君は自分の父――・・・」
「ああああッ!!鼻血がッ!!医務室ッ!医務室に行かなきゃッ!!急に鼻血がいっぱい出てきたッ!」
質問を回避するために早人は『鼻血が出た』と嘘をついた、今は一秒も早くここから離れなければならない。
「何・・・鼻血が出てきたって?どれ!見せてみなよ」
仗助の言葉で振り向いたら噓がバレてしまう、咄嗟に腕時計に鼻を強く打ち付けた。
「どれ!どーした?」
「い・・・医務室、行かなきゃ・・・・」
振り向いた早人の顔面は鼻血で真っ赤だった。
「どーれ・・・鼻血なんか出てないぜ~~~、医務室なんか行かなくてもいいよ」
「!?」
鼻の痛みが消えている、触ってみると確かに強く打ち付けたはずなのに鼻血が止まっている。
「オレの名前は東方仗助、この三人は俺の親戚で空条承太郎さん、奥さんの里美さん、娘の静亜だ。
こっちのガラの悪そーなのが虹村億康、親しみやすそーなのが広瀬康一だ。
お前、ぶどうヶ丘校の小等部だろ?俺たち高等部の一年だよ・・・同じ学校だし、まだ遅刻はしねー。
ちょっとした質問なんだ、答えてくれてもいいだろ?」
そう言って仗助は写真を見せる。
「この写真についてなんだ、何でもなけりゃあそれでいいんだからよ」
〈何でもあるんだよッ!質問しないで・・・!!質問しちゃあだめだっ!〉
「ここに写っているのは君のお父・・・」
「だめだッ!それ以上言うなあ――っ!!」
康一が質問を続けようとしたのを遮る早人、その様子にますます疑念を募らせる一同。
〈も・・・もうだめだ・・・今のでますます質問される!!〉
どんどん追い込まれる早人。
「ね、ねえ・・・どうし・・・」
「康一くん、待って」
早人に触れようとした康一を下がらせる里美。
「早人くん、君・・・質問されることにづしてそんなに怯えてるの?」
「あ・・ああ・・・」
早人は蹲ったまま動かない。
「里美さん、早く聞き出しましょうよ!川尻浩作のことについてこいつは何か知ってるんですから!」
「待て、仗助」
承太郎も訝しんで早人を起こそうとする、だが次の瞬間―――・・・。