杜王町編・第19話 誰か止めて
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「え・・・?」
自分の顔を触る――・・・紙だ、自分の顔が紙になっている。
「こ・・・これは――ッ!?」
そして目の前には前回の朝に行われたチャック前回の中年男と女性のクスクス笑いのやりとり。
「な・・・何だ――ッ!?これは前の朝で露伴にされた能力?どうして・・・露伴から隠れているのにッ!露伴からも僕は見えないはずなのにッ!」
「一度起こった『運命』の結果は変わらないんだよ、早人」
「つっ!?」
頭に帽子が被せられる、そしてゆっくりと振り向けば、背後には吉良吉影の姿があった。
「そういえばお前はさっき私が母さんにキスしようとした時ウェッジウッドのポットを落として割ったね。
お前は自分の意志でやったつもりだろうが・・・そうじゃない。
『前の朝』に割られたものは必ず割れることになっていたのだ・・・。
なるべくしてなる!それが『運命』というものなのだ!お前が『前の朝』に『本』にされたのなら必ず『本』になるッ!」
「・・・・っ」
「だから『キラー・クイーン バイツァ・ダスト』は無敵なのだ。
私の『正体』だけを消して時は元通りになる!これから露伴のやつが爆死するところも見学してから会社にいけるというわけだな」
何と言うことだ、前回の朝のできごとが今回起きることが必須なら露伴は必ず死ぬことになる。
今、自分に接触していなかろうと『前回』に接触してしまった彼はもう死ぬ運命しかないのだ。
ドンッ、ドンドンッ!
「つっ!!」
目の前で露伴が負傷する、小規模な爆発が体の内側から起こっている。
「岸辺露伴か・・・見ろ、彼は今・・・自分が何故死んでいくのかさえも気づいていない。
フフフ・・・もうマンガは描けないな・・・なんてことを考えているのかな?」
嗚咽交じりの早人を楽しそうに見ながら露伴の様子を窺っている吉良。
そして露伴は前回と同様に爆発し、塵も残さずに消えた。
「早人、お前が『岸辺露伴に会った』という事実さえも消えて朝は元通りに過ぎていくのだ。
『キラー・クイーン バイツァ・ダスト』を敗れる者はいない、この私の正体を・・・お前は喋れないのだからな。
書いても・・・あるいは相手が質問しても、自動的に相手は爆死する。
露伴の他にもこれから『何人』か、お前に私の事を質問してくる者が来るはずだ。
そいつらもお前が自動的にやっつけてくれるってわけだ!地雷のようにな・・・フフフ!
でもま・・・『バイツァ・ダスト』はお前自身には危害を加えるわけではないから、お前は気にせず、安心して楽しい少年時代を送ってくれよ・・・・」
そう言って吉良は前回同様、駅に向かって歩き出した。
早人は絶望に打ちひしがれていた、せっかく希望を見つけたというのに―――・・・。
「あの―――・・・ちょっと聞きたいんだけど、今、何時かわかる?僕の時計調子悪くて・・・」
そこへ声をかけてくる人物が・・・広瀬康一だ。
「もしもし?聞こえてます?」
ボーっとしている早人を不思議に思って手を掴む康一。
「え?」
「時間だよ、時間!今、何時かな?」
「あ・・・えっと、8時・・・33分です・・・」
辛うじてそう答えた早人に対して康一は首を捻った。
「あれ?君・・・どっかで見た顔だよね?」
「・・・・?」
「確かに、どっかで見たんだよ君を・・・どこだっけな・・・」
まじまじと見てくる康一。
「君は僕の事知ってる?」
「・・・・いいえ?」
「ふ~ん・・・そうか・・・」
まるで喉元まで出てるのにその先が出て来ないという感じの康一。