杜王町編・第18話~アナザーワン・バイツァ・ダスト~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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7月15日、木曜日・・・夜9時過ぎ。
キイィ――・・・
「おかえり、承太郎」
「ああ・・・」
調査に行っていた承太郎が帰って来た。
「何か掴めた?」
「・・・・・」
「どうしたの?」
「ヤツの犠牲者がまた増えた」
承太郎は荷物をソファーに置いた。
「!?」
里美は承太郎の言っていたことがすぐに理解できた。
『ヤツ』、吉良吉影・・・いや、吉良吉影が成り代わっている何者かだ。
「昨夜、あるマンションの住人の女が部屋に少量の血痕を残したまま行方をくらませた」
「少量の血痕?行方不明?」
「ああ、おそらくヤツのスタンド能力の餌食になったんだろう」
「・・・・・」
PRRRR・・・
その時、里美の携帯が鳴った。
「はい?あら、康一くん」
どうやら康一からの電話のようだ。
「そう、うん・・・わかった、私たちも一緒に行くよ」
「どうした?」
「康一くんが露伴くんと・・・彼が撮影した写真を鈴美ちゃんに見せたら吉良吉影の正体を知る手がかりを掴むことができたみたい。
明日、朝8時30分に康一くんが露伴くんと一緒にその手がかりになる人物に会いに行くって」
「つっ!そうか・・・なら俺も行こう」
「ええ、康一くんにもそう伝えたよ。アヴドゥルさんとイシズさんにも来てもらう?」
「いいや、二人にはジジイの警護を続けてもらおう。その代わり静亜を連れて行こう」
「え?ちょっと待って・・・何であの子を連れて行くの?」
承太郎の言葉に顔色を変える里美。
「今までの敵とはわけが違うんだよ!相手は殺人鬼、どんな手段を使ってくるかもわからない危険人物なんだよ!何で静亜を一緒になんて!」
「あいつはスタンド使い、遅かれ早かれ危険な道を行くことになる」
「自分の娘を自ら危険な道に踏み入られせることなんて母親として許せない!」
「確かに母親としては許せないだろうな、だがな、俺からしてみれば父親として我が子に強い心を持ってほしいと思ってのことだ」
「・・・・・」
「どちらにせよ、スタンド使いは引き合う・・・10年前のDIOといい、今回の吉良吉影、強敵が行く先々に出現する。
父親としてだけではなくスタンド使いとしても俺は感じ取っている。
静亜は俺やお前と同じく、強敵に遭遇するだろう・・・しかも吉良吉影以上のな」
「!」
「だから、強敵の恐ろしさというものを今の段階で教えておきたい。大丈夫だ、あいつは俺とお前の大事な娘だ、絶対に死なせたりはしねーぜ!」
「・・・・!」
『絶対に死なせない』、確かに彼はそう言った。承太郎は一度言ったことは確実に成しえる男だ。
昔そうだった、ラバーズ(恋人)の時もハイプリエステス(女教皇)のときも、DIOの時も・・・。
私は彼を信じて愛した、そして夫婦になった。
「わかった、でも我が子を守るのはあなただけじゃない。私だって家族だよ、夫と我が子を守るのは妻と母親の役目だもの!」
「フッ――・・・それでこそ、俺の女房だぜ!」
承太郎は里美の頭を撫でた。