杜王町編・第17話 7月15日(木)の刺客
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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これは輝之輔にとってはかなり不利な状況になった、マジにヤバい。
咄嗟に足下に落ちている裕也の入った紙を取り上げる。
「お前ら、それ以上寄るなよ!この紙は噴上裕也だ!それ以上近寄ったらコイツを破く!!」
しかしそれは叶わなかった、何故なら康一のエコーズACT3によって紙と両手が重くなりとても動かすことができなくなったからだ。
「つっ!」
さて・・・これはまさに絶対絶命だ。
「そういえばさ・・・私、さっき忠告しなかったっけ?
『私たちを紙にしたら娘ともどもすぐに破り捨てることを薦める、もし次にあなたの前に姿を現すことがあれば殺すことになる』って」
「!」
「そうしなかったってことは、よほど『そういう目に遭いたい』ってことかな?」
「ヒイ!」
涙目の輝之輔。
「関係ねーっスよ、里美さん。
なあ?俺はオメーみたいなタイプは『ぜってー許さねえ』って言ったよなあ―――?
人質とってよォ―――、人の精神に脅しかけてくるような野郎はよォ――ッ!」
ジリジリと迫ってくる仗助。
「ちょ、ちょっと待ってくれ・・・!
僕は他人が怖がるのを観察するのが好きなだけだったんだ、『スタンド能力』を身につけたばかりなんもんで、つい図に乗ってしまったんだ!
は・・・反省するよ、わ、悪かったと思ってるんだよ!」
後ろにザザッと後づ去る輝之輔。
「なあ、オメー見てて1つ気づいたことがあるんだけどよォ?」
「?」
「お前よォ、怖がる時に『片目瞑る』癖あるだろう?それ、癖だよなー?」
「ホントだね、じゃあこの際だから両目瞑ってもらおうよ。だってこれから・・・もっと怖い目にあってもらうわけだし」
気づけば静亜も背中側から迫っていた。
「そうだね、こちらは忠告したし・・・落とし前はつけさせてもらわなくっちゃあね」
「うっ・・うっ・・・うわあああああァァァァ――――っ!!」
『オラオラオラオラオラオラッ!!』
「ぐべっ!!」
ウォーリア・ブレードの攻撃でシュレッダーにふっ飛ばされる輝之輔。
『ドラララララララララァ!!』
続いてクレイジー・ダイヤモンドの連打が炸裂、しかもシュレッダーの中の裁断された紙と一緒にしてしまった。
「あ・・っ、ああっ・・・!!僕の体が、紙にッ・・・!!」
輝之輔はこうして自分自身が本にされ、『読む人を観察』するものになってしまった。
「観察が好きなら・・・観察だけしてろよ、大人しく『観察』だけをな」
題名『エニグマ』
本の中身は読まずにそのまま杜王町立図書館に寄付、タイトルを館員に伝えると持って来てくれる。(貸し出しは禁止)
この本を読んでいるとたまーに声が聞こえてくるような気がする。
こうして木曜日に刺客は倒された。
続く