杜王町編・第17話 7月15日(木)の刺客
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「確かによォ~~、里美さんの言う通りだぜッ!
これがもし、紙にされたのがもしも・・・馬鹿だけどよ!俺をいつも元気づけてくれているあの女どもかと思うと・・・・あの女どものうちの誰かだったらと思うと俺だってそうしたぜ!!
お前や吉良吉影をこの町で生かしておくのはカッコ悪いことだぜ!返しやがれ、テメ―ッ!!」
「噴上裕也・・・今、お前がしているのは賢明な行いではないぞ?お前、この僕と闘うっていうんだな?吉良の親父を敵に回すというんだな?いいだろう!」
「63・・64・・65km・・・パワーはないがこの噴上裕也の『ハイウェイ・スター』、追跡は決して止めないぜ!」
裕也はハイウェイ・スターを追跡して走り出す、しかしまだ目的地には到着していないのにタクシーが止まった。
エンジンも切っているにも関わらず、人が出た様子もない。
裕也がタクシーに辿り着くと車内には誰もいなかった。
「どういうことだ?」
輝之輔の匂いはまだタクシーに残っている、離れた気配もない。だがヤツは車内にはいない。
そこにシートに折りたまれた紙が置いてあることに気付く。
「あの封筒は・・・」
『この匂いは康一、仗助たちの匂いだ!』
ハイウェイ・スターがドアを開けようとする。
「待て、まだドアを開けるな!『ハイウェイ・スター』!
これも罠か・・・野郎、ナメやがってっ・・・誘ってるって訳か!」
自分は言った、やり通すと決めて言い切ったのだ。
宮本輝之輔の目的は『他人の恐怖心』、つまりどうやって自分を怖がらせるかということだ。
冷静になって『罠』を見極めればいいこと、裕也は車内を細かく観察する。
「!」
すると後部座席のドアに紙が挟まっている、匂いを嗅ぐ。
「わかったぜ、ヤツの罠の正体が!ドアを開けろ、『ハイウェイ・スター』」
ハイウェイ・スターがドアを開けた瞬間、挟まっていた紙が落ちて炎が零れ出てきた。
しかしハイウェイ・スターが振り払う。
「炎まで紙にできるとはな・・・だが、これで罠はなくなった。今、助けてやるぜ!」
封筒を手にする裕也だが違和感を感じる。
封筒の中から別の匂いがするのだ、顔を近づけるが今まで嗅いだことがない。
「!?」
しかし次の瞬間封筒を手放した、サソリだ。
サソリが毒針で裕也を刺そうとする、ハイウェイ・スターで防いだものの、次は何かの化学薬品が零れて封筒を溶かしていく。
次から次へと予期せぬことが起こる、だがここで飲まれるわけにはいかない。
狙いは『裕也(自分)の恐怖心』、自分をビビらせればヤツ(輝之輔)の勝ちだ。
もう5人を助け出すには封筒を開けるしかない。
「うわああァァァ―――!?」
しかし、封筒を開けようとした時、体が痺れる。電流だ、電流が流し込まれてくる。
そして次には―――・・・
ウィ――ンッ・・・ガガガガッ――!!
「な、何ィ――――ッ!!シュ、シュレッダーだと!!」
そう、紙の中にあった電流の正体はシュレッダーだったのだ。
既に起動しているそれは5人の入った紙をまとめて吸い込もうとする。
「くっ、くっそ!!」
裕也はまとまった紙を摘まんで引き込まれまいとするがどんどん中に吸い込まれる。
電源ボタンを押しても切れない。
「駄目だ!切れない、5人が取り込まれる!『ハイウェイ・スター』!!」
ハイウェイ・スターで殴りつけるが威力が足りず破壊するにいはいたらない。
どうすればいい、このままでは5人はバラバラに切断されてしまう。
そう思うと恐怖し、ついに顎を指で触ってしまう。
「触ったな、ついに触ったな・・・噴上裕也、顎に触って怖がってカッコ悪いぜ」
裕也も紙に取り込まれる。
「お前をビビらせることなんて簡単なんだぜ?『エニグマ』が紙にできないものなどないッ!簡単に紙にできるのさ!」
「フッ・・・簡単?だからこそ良いんだぜ!瞬間的に『紙にしてくれる』から良いんだぜ!」
紙になってシュレッダーの中に入ることができた裕也はハイウェイ・スターで5人の入った紙を自分の紙もろとも押し出す。
「俺の負けだ・・・マジでビビったぜ、だが喜んで敗北するぜ。
ペラッペラの紙になったんでシュレッダーの中に入り込むことが出来たからな!!」
ハイウェイ・スターが紙を開く。
「何してる!その紙を開くなッ・・・」
ハイウェイ・スターから紙を取り上げようとした時、強烈なパンチが輝之輔の顎下を直撃する。
「俺は喜んで、紙になる・・・ぜ」
「裕也くん、ちょっと『カッコイイ』って思っちゃったじゃない」
「ホントっスね、なんかよォ~・・・カッコ良すぎるんじゃあねーか?」
紙を開いたことにより閉じ込められていた仗助、里美、康一、静亜、ハトホルが戻って来た。