杜王町編・第17話 7月15日(木)の刺客
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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そして目的の所へ、康一が消えた場所までやってきた。
「ここだ、ここに康一の鞄だけが落ちていたんだ」
「ふ~ん・・・」
「そしてこれが静亜とハトホルの私物だ」
康一と静亜たちの捜索をするため裕也に私物の匂いを嗅がせる。
クンクン・・・
「康一くんの家はここから2分足らずの所にある、新手のスタンド使いはその短い時間で康一くんを人目を気にすることなく、騒ぎも起こさずに連れ去ったことになる。
私の娘やハトホルも被害に遭わないとは限らない、何か感じ取れない?裕也くん」
「・・・・・」
周りの匂いを嗅いで探る裕也だが、少し様子がおかしい。
「あの・・・確認なんだがよォ」
「ん?何?」
「俺がアンタらとした取引の中に『俺が戦う』ことは入ってないよな~?追跡だけだよな~?」
「・・・・どういうこと?」
「何で今更そんなことを聞くんだよ?」
「『何で』かって?お前ら・・・既につけられてるぜ」
「「!?」」
「そこにいる男にな」
振り向くと、そこには褐色の肌の銀髪の青年がいる。
「アイツから康一の匂いがする、そしてアンタの娘やハトホルの匂いもするぜ。
あいつは3人の私物を何か持っているッ!」
「何だとッ!?あいつが!」
「・・・・・」
青年は背中を向けて歩き出す。
「おい!待て!テメーッ、コラッ!貴様、康一や静亜たちをどうしたッ!」
青年の肩を掴んだが次の瞬間、別のものに変わった。
「お、おふくろ!?」
「朋子さんッ!」
仗助の母親だ、青年が何故か仗助の母親に変わったのだ。
いつの間に入れ替わったのだ?承太郎のように時間を止められるわけでもない青年が人間を1人をこの場に連れて来たのだ。
しかし時間を止められるといっても2秒から5秒ほど・・・人間1人を連れて来るのも難しいだろう。
「直接、俺を狙って来るならよォ~・・・まだ再起不能程度で済ませてやろうと思ったが、俺のおふくろを・・・こういうタイプが一番許さねェ!!こういう小汚ねェことするタイプは!!
裕也、ヤツはどこだ!どこに行った?」
「触ってたお前がわからねーんだから俺が分かるはずねぇだろ!だが・・・まだいるぜ、近くにいるぜ!」
匂いはまだ残っている、裕也は匂いをまだ感じ取っている。
「ふ~む、噴上裕也か・・・ここまで鼻が利くとは、ちょっぴり意外だったな。
まあ、バレてもいいと思ってつけていたし、仗助の母親は元々出すつもりでいたからな。
仗助を観察するためにな・・・あれだけ取り乱せばいい反応が見れるというものだ。
『恐怖』を感じない人間はいない・・・『怖い』という態度や言葉を押し隠そうとしても駄目だ、心の奥底にある恐怖っていうのは取り除くことはできない、絶対にね・・・。
『恐怖』サインを見つけた時、我がスタンド『エニグマ』は絶対的な攻撃を完了させるッ!
東方仗助、ヤツがどんなに根性が据わったやつであろうと母親を急に出してやれば恐怖でビビると思ったが・・・案の定だ。
仗助は間違いなく、ビビった時に『下唇を歯で噛む』!
次に『恐怖』のサインを出した時・・・東方仗助はこの世から完全に抹消されるのだ!」
エニグマの本体・宮本輝之輔は吉良吉廣によって仗助たちに放たれた刺客の1人だ。
こいつは人を観察するのが好きなのだ、特にその人物が『嫌』だと感じることを観察し、ついでに行うことも・・・。
「あとはもう1人、空条里美・・・空条承太郎の妻だと聞くから用心深いと思っていたが、さすが母親だな。
娘のことになると正気ではいられないらしい・・・経験豊富なスタンド使いでも『子供を大事にする普通の母親』だ。
空条里美の恐怖のサインは『口の中で歯を食いしばる』こと!」
輝之輔に観察されているとも知らずに裕也に問いかけている仗助。
「裕也、お前さっきからおふくろのことを見ているな?」
「!」
「まさか・・・3人のうち誰かの匂いがするのか?このポケットからか!」
仗助が朋子のジャケットのポケットを見る。
「・・・・」
「どうなんだ、裕也!誰だ?それとも3人全員か?」
「仗助・・・」
言いにくそうに話し出す裕也。
「俺は戦うことの協力は約束してねーぜ、約束は追跡だけだ!
これ以上はヤバい!せっかく怪我を治してもらったのに、わざわざ自分の身を危険に晒すなんてアホのすることだぜ!
そいつは不気味過ぎる!ワリーけどよォ・・・」
「もういい!俺が直接確かめる!」
クレイジー・ダイヤモンドでポケットの中を改める。