杜王町編・第17話 7月15日(木)の刺客
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ああ~~ッ!裕ちゃん!!」
「裕ちゃんが起き上がってるッ!」
「きゃ~~~っ!!」
嬉しさのあまり抱きついている。
「よしよし、可愛い奴らよのォ~!」
「「・・・・」」
それを見ていた仗助と里美は若干引き気味である。
すると2人の存在に気が付いた女子高生は殺気むき出しである。
「ああっ!テメーは仗助ッ!」
「何でテメーがここにいるんだよッ!」
「ドスで突かれてェのか?!」
〈女の子なのになんちゅう言葉遣いを・・・〉
自分が学生の時でもここまで言葉が汚かった同級生はいなかったと思う里美。
10数年でこんなに品格が変わるものなのか・・・。
「しかも何だよ、そこの女は!」
「仗助、テメーの女か?超ババアじゃんか!」
ピシッ
この場の空気が凍った。
「・・・・」
「「「!」」」
言い返さないものの目力で女子高生たちを黙らせる里美。
「あらあらあら・・・最近の女子高生は人生半分も生きてない大人の女性を『ババア』って呼ぶんだ~、へェー・・・知らなかったなァ~」
『フフフフ』と笑みは見せているものの背後には氷山が見える。
「じゃあ私から見たらあなたたちは『私の半分』くらいだし『お子ちゃま』だねェ~、しかも品行方正もろくに教えてもらってない悪い『お子ちゃま』」
「なっ!」
「何だと!?このババ・・」
「『品のいい子』は『ババア』なんて口にしないんだよ、このクソガキ」
「「「っ!?」」」
「アンタたちもう高校生だろォ~?もう少し『大人』になんなよ、精神的大人にさ?年上に対する礼儀とか言葉遣いとかさァ~・・・そんなんで世間の外に出たら危ないからね?今のうちに直しておかないとロクな目に遭わないよ。
私はアンタたちより少し長く生きてるから経験の上で言っておくよ、いつまでも『裕ちゃん、裕ちゃん』言ってないで自分の中身を磨きな?」
何故だろうか・・・同じくらいの身長のはずなのに上から圧力をかけられている感覚に陥る。
それは裕也も仗助もだった、しかもいつも丁寧な口調で滅多に怒らない里美がキレている。
「で?裕也くん・・・さっきの続きだけど、この子たちがパチンコ帰りっていう根拠はビニール椅子の他にもあるの?」
「お?おお・・・アケミ、お前チョコ持ってんだろ、勝ったな?」
「あったりィ~っ!さっすが裕ちゃん!ハイ、これお土産!!」
そういうとアケミはポケットからチョコの箱を取り出した。
「なるほど、これは有力かもね。ねえ?仗助くん」
「ええ、猟犬のなみどころか・・・それ以上だぜッ!」
その後、取り巻き女子高生を説得(黙らせて)してちゃっちゃと裕也を退院させた2人だった。