第10話 もう一人の血統者
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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ラバーソールとの戦闘後、ホテルに戻った承太郎と里美。
そして彼に言われたことをジョセフに話した。
「わかった、待っていろ」
ジョセフは部屋の電話を使って連絡を取り始めた。
「承太郎、奴は本当にそう言ったのか?彼女と君が同じ血を引いていると」
ジョセフの背中を見ていた花京院が承太郎に問う。
花京院は承太郎たちを待っていたが待ちぼうけを食らい、ジョセフたちの部屋に戻ってきたらしい。
どうやら嘘の待ち合わせ時間と場所を告げられたそうだ。
「ああ」
「しかし、もし本当ならば彼女の首の後ろにある紫の星の痣にも納得がいく」
アヴドゥルも頷く。
「わかった」
するとジョセフが電話を切って戻ってきた。
「ジジイ、どこに電話をしていたんだ?」
「スピード・ワゴン財団じゃ、彼女のことを調べてもらていたからな」
「それで何かわかりましたか?」
「うむ、調査がどこまで進んでいるのかを聞いたところ、既に調査は終わっていて今、財団の者が結果の報告書を我々に届けるために向かってくれているそうじゃ」
「・・・・・」
「ただ・・・」
ジョセフが険しい顔をする。
「どうしました?」
「調査員の声の様子から察するに重大且つ衝撃的な事実のもののようだ」
「重大且つ衝撃的・・・」
その言葉に不安な顔をする里美。
「里美、君の家族のことについてまだ聞いたことはなかったが・・・承太郎は知っているか?」
「ああ、さっき帰ってくるときに両親の話は聞いたぜ」
「ではまず里美ちゃんから知っていることを聞いておくことにしよう、どこまで自分の家系のことを知っているのかを」
「・・・・わかりました、お話しします。あとジョセフさん、私のことは里美で構いません」
「うむ、承知した。では里美、聞かせてくれるか?君の家族のことを」
「はい。
私の父は高瀬浩一郎、母は高瀬ジュリアといいます。
母はアメリカ人で旧姓はジュリア・ブライアンです」
「つまり日本人とアメリカ人のハーフなんだな」
「はい。
父はグラフィックデザイナーをしていて母とも就職後、アメリカに仕事に行ったときに知り合ったそうです。
アニメーションやゲームグラフィック、雑誌などの表紙の作成をしていました。
母も絵を描くのが好きで本職は別にありましたが合間に父を手伝ってました。
父と母は5年の交際を経て結婚をして、それを機に日本に戻ってきたと言っていました。
その後、私が生まれてそれからはずっと日本に・・・。
でも、私が10歳の時に交通事故で他界しました」
「交通事故?」
「直接的な事故ではありませんでした、巻き添えだったんです・・・・。
居眠り運転をしていた大型トラックが突っ込んできて、追突されて押し出された車両の巻き添えになったんです。
両親はちょうど横断歩道を渡っている最中でした」
事故の詳細を聞いたとき痛ましいさに眉を顰める一同。
「不幸な事故だったのだな・・・追突したトラックの運転手は?」
「顔面を前方ガラスに強く打ち付け、死亡したそうです・・・」
「そんな・・・里美、1人ぼっち・・・」
「大丈夫だよ、その後はお祖母ちゃん・・・・父方の両親に引き取られたから。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃん、すごく大切に育ててくれたよ、ジュナ」
「そっか・・・」
ジュナの表情が和らぐ。
「では日本で聞いた入院している祖母というのが・・・」
「はい、私を引き取ってくれた人です」
「そうか、君のお父さんの家系は日本人家系なんじゃな?」
「はい、祖父や祖母からも外国の方が嫁いできたとは聞かされていませんし、写真や家系図も見せて貰いましたが、生粋の日本人家系でした」
「ふむ、では母方の家系に関係がありそうじゃな。何か知らないか?」
「祖母には会ったことがあります、ジェシカ・ブライアンという名前です。
祖父は私が生まれてまもなく亡くなったとのことなので記憶にはありません。
私が生まれてからは祖母が泊まりで日本に来たことはありますが私たち家族がアメリカに行ったことはありません。
なので、母方の家系にどんな方がいらっしゃったのかはわかりません」
「ふむ、なるほどな」
その後、里美の家族の質問が続いた。
「ジジイ、財団の団員はいつ頃ここに着くんだ?」
「電話ではもう日本を発っていると言っていたからそう時間はかからんとは思うが・・・」
そう言いかけたとき、電話が鳴った。