杜王町編・第16話 ハイウェイ・スター~噴上裕也~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「クスッ」
ニッコリ笑った里美は康一に耳打ちした。
「やってもらえる?」
「ええ、もちろん・・・『ACT3』」
『OK!マスター!』
エコーズACT3は看護婦の座っている後ろの棚の上に置いてある薬品の瓶に触れて重くした。
薬瓶はバランスを崩して前に倒れる。
「きゃあああっ!!」
看護婦は慌てて瓶を抑える。
「危なかったわ~~っ、この薬、1本5万円もするんだもの・・・って、ええぇぇ~~ッ!?」
抑えているはずの薬瓶が自分の手にズッシリとのしかかってくる。
薬瓶がこんなに重いはずはないのにと思いながら割らない様に抑えている看護婦。
「どうなってるの!?重いィィ~~ッ!ちょっとアンタ、手伝って!!支えて頂戴!!」
看護婦は扉の前でボーっとしている康一に叫ぶ。
「・・・?あの~、ひょっとして『アンタ』って僕のことですか~?」
「そうよ!アンタしかいないじゃないっ!!この薬凄く重いのよ!!」
「そう言われてもな~、今『帰れ』って言われちゃったし・・・それにチビだからそこまで届かないかも」
「!」
〈康一くん・・・すっごく根に持ってる〉
見えないところで康一と看護婦のやり取りを聞いて笑いをかみ殺している里美。
「でもその薬を割っちゃったらあなた、上の人に叱られちゃうわけですね・・・そうなったら『OH MY GOOD』ですね」
〈ブッ・・・!〉
ついに聞こえない程度に里美は噴き出した。
「わかったわよ!教えるわよッ!525号室ッ、噴上裕也なら525号室よ!!そこのエレベーターを5階よォ~ッ!!」
「康一くん、もうそのくらいにしてあげたら?」
「ふぅ~・・・そうですねぇ」
『どうしようかな~?』と思っていた時、病院の入り口のガラスをブチ破って仗助たちがやってきた。
「仗助くん!」
「里美さん・・・康一もッ!部屋番号はわかったか?」
「525号室!名前は噴上裕也!」
「525号室っスね!サンキューっス!」
仗助はバイクのままエレベーターに乗り込む。
「痛っ!」
「仗助くん、早くドアを閉めて!ヤツが追ってくる!」
『ドラッ!』
クレイジー・ダイヤモンドがエレベーターのドアを掴んで閉じるが隙間にハイウェイ・スターが挟まり込む。
「ヤバいッ!入られるッ!」
「!」
そう思った時、ハイウェイ・スターが沈んだ。
「康一!『エコーズACT3』か!」
しかしエコーズは1ヵ所しか重くすることはできない、残りの肉片が排気口に入ろうとするがアイス・フェアリーが近くの口を次々に塞ぐ。
そのためハイウェイ・スターは遠回りして入り込むしかなくなった。
「私たちができるのはここまでね・・・あとは2人が早く着くのを祈るしかない」
「はい・・・」
―――――――――――――――
仗助とハトホルは5階に到着し、部屋番号を見回す。
「あったぞ!525号室!」
2人は走り出すが、仗助の体に突き刺さる感覚が奔る。
「仗助さん!」
「何ィ・・か、換気口だと・・!」
「仗助さんッ!しっかり!」
クレイジー・ダイヤモンドでハイウェイ・スターを弾き飛ばし、ハトホルに体を支えてもらいながら歩き出す仗助。
「病室までたかが数メートル・・・突っ切ってブチのめすッ!」
ガラッ!
傷む体を引きづりながら開くと中には3人のヤンキー女子高生と器具を付けて包帯を巻かれた男がベットに横たわっている
〈こいつがっ、本体・・・!〉
しかし仗助の体が倒れてしまったため一緒によろめくハトホル。