杜王町編・第16話 ハイウェイ・スター~噴上裕也~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「次はどうするの?仗助さん!」
「わからねェ・・・左が海のような気がするが、右のような気もする。でも今度は真ん中の道もある・・・どうするッ!くっそ!」
ボスッ、ボスッ・・・!
「「!?」」
すると急にバイクのスピードが落ちていく。
「どういうことだ!俺はアクセルを緩めてねェぞ!」
クレイジー・ダイヤモンドでエンジン部分を探る。
「故障じゃあねーのか?じゃあ一体・・・」
「仗助さん・・・もしかしたらもっと単純な理由かも」
「単純な理由?」
「ガソリンタンクを見て」
「!」
ハトホルが何が言いたいのかわかったようだ。
『ドラッ!』
クレイジー・ダイヤモンドでタンクの蓋をブチ割って中を見てみるとビンゴだった。
「ハトホル、お前の言う通りだぜ!ビンゴだ!
安心したぜ、『クレイジー・ダイヤモンド』でも直せない故障が出たのかと思ったがガソリンがないだけなら問題はない・・・脱出するのに何も問題はないぜ!」
仗助はそのまま真っ直ぐ進み、壁にぶつかり乗り上げた。
「掴まれ!」
「!」
ハトホルを抱きしめた状態で前にあった車のドアを破壊する仗助。
中に突っ込んだ2人にハイウェイ・スターが追ってくる。
「つっ!」
「大丈夫だ、依然問題はねーぜ」
仗助は反対側のドアを開けて、出た後すぐに足で蹴り閉めた。
車もクレイジー・ダイヤモンドの能力によって修復される、ハイウェイ・スターは車の中に閉じ込められた。
「な?問題ないだろ?」
ニカッ笑う仗助。
「そしてバイクも直る」
仗助が破損したバイクの部品を取り出すと排水溝に放置されていたバイクが上がってくる。
そして車のガソリンタンクからバイクにガソリンを移して準備万端だ。
「うっし!バイクはOKだ、だがしかし・・・やはり問題はあったぜ」
「え?」
「道に迷っちまった、どっちが病院だ?」
「ええ~~~っ!?」
走り回っていたせいか方向感覚がわからなくなってしまったようだ。
――――――――――――――
「あのー!僕とても急いでいるんです!」
その頃、里美に言われてぶどうヶ丘病院に先に到着した康一はナースステーションで入院している少年Aの名前と部屋番号を聞き出すのに奮闘していた。
「二つ杜トンネルで事故を起こした少年の入院している病室が知りたいんです!何号室ですか?」
「・・・・・」
しかし窓口にいる看護婦はお茶を飲んでいて康一の声には知らんぷり。
「あなたね・・・そこの文字が見えないの?」
「え?」
康一がナースステーションの窓口横のボードを見ると『本日の面会は終了いたしました』の文字が・・・。
「眼科の診察が必要なら明日の9時30分からよ」
「ち、違います!お見舞いじゃあなくて、ワケあって知りたいだけなんです!お願いですッ、教えてください!」
本来であれば患者の個人情報に関わるので教えてくれないだろうというのは考えれば分かることだが、今の康一にはそんなことは言っていられない。
何故ならその少年のことがわからなければ、これから死人が出るかもしれないのだから。
「帰りなさいって言っているのがわからないの~?」
看護婦はイラついた口調で康一を見下す。
「アンタらみたいなくだらないガキはね・・・迷惑なのよォ~!アンタ、暴走族にしちゃあ随分小さいわねェ?バイク、足届くのォ?」
馬鹿にしたような笑いを含めて言いのける。
「・・・・・」
康一は背中を向けて歩き始めた、そこへ里美が到着する。
「康一くん、どうだった?」
「駄目です・・・あの人教えてくれませんでした、それどころか僕のことを『くだらないガキ』扱いしてきましたよ」
若干怒りを込めて看護婦を睨む康一。
「あらら・・・それはいくらなんでも失礼だね」
すると里美の視界にあるものが・・・・。