杜王町編・第16話 ハイウェイ・スター~噴上裕也~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「露伴くんッ!!」
「里美さん、本体を見つけてくださいッ!
こいつはそうでもしない限り、僕や仗助以外にも人の養分を吸いとろうとするッ!
早く本体を・・・ぐおおおァァ―――!!」
3人は身体に書き込まれた文章の通りに吹っ飛び、トンネルから出た。
「露伴・・・まさかお前が俺を助けるとはよォ~~~・・・・まさかまさかって感じだが、グッと来たぜ!」
ドドドドドドッ!!
ハイウェイ・スターの足音がトンネルから響いてくる。
「時間がない!仗助くん、バイクは乗れる?」
「ウッス!」
「じゃあ直してここから離れなさい、逃走をしながら本体を捜し出す。
私もこのトンネルを中心に情報を集めて調べるから」
「了解っス!」
「私も仗助さんと一緒に行きます!」
「ハトホル・・・駄目だよ、危険すぎる」
「私は匂いを覚えられてません、仗助さんが動けなくなったら私が守ります」
ハトホルは仗助の腕を掴む。
「・・・・」
「大丈夫っスよ!こいつは俺が責任を持って守ります!」
「・・・・分かった、確かに人では多い方がいいかもしれない。ハトホル、携帯は持ってきてる?」
「はい」
「じゃあ何かわかったらハトホルの携帯に連絡するから、仗助くんをサポートしてあげて」
「はい!」
「よしっ!話は決まったぜ、行くぜ!!」
クレイジー・ダイヤモンドでバイクを直し終えた仗助がエンジンをかけてアクセルをふかす。
「気を付けて!」
「里美さんも!」
「行くっスよ!」
ハトホルを乗せて仗助はバイクを走らせる。
「本体を見つけてぶちのめせばいいだな!待ってろよ、露伴ッ!!」
仗助は時速70km~80kmで走行する。
「そうか、ヤツは時速60km以上で追っては来れねェんだな!」
「でもどうやって本体を捜すんですか?」
「そこなんだよなァ~、里美さんは『トンネルを中心に情報を集める』と言っていた。
多分、あの迫った時間の中で考えていたんだ。
どうしてあのトンネルに部屋が出現したのか、そして何故養分を欲しようとしたのか・・・そこに答えがあるってな!!」
「じゃあ、あのトンネルで最近、何か事件がないか調べに行ったってことなんですね!」
仗助の読みは当たっていた。
里美は康一の家に電話をしていた。
『はい、広瀬です』
「もしもし、康一くん?」
『その声は・・・里美さん!?何で僕の家に!?』
「いまはそれどころじゃあないの!ここ数日の新聞の情報が聞きたいの、家にある?」
『あ、はいっ!』
ドタドタとかけていき、ガサガサと何かをひっくり返したような音が聞こえる。
そしてまたバタバタバタと戻て来て荒い息で康一が答えた。
『持ってきました!僕が杜王町で起きた事件や事故などを切り抜いて張ってるスクラップブックです!』
「それに『二つ杜トンネル』の事故や事件はない?ごく最近のもので!」
『えーっと・・・』
ページを捲る音が電話越しにもわかる。
『あ、ありました!2日前に事故が起きてます!暴走族が飲酒運転をしてトンネルの入り口に突っ込んだ事故です!』
「被害者の情報や怪我の具合とか書いてない?」
『被害者は少年Aとなってます、全身打撲でぶどうヶ丘病院で集中治療を受けてるみたいです』
「ぶどうヶ丘病院ね、ありがとう」
そう言って電話を切ろうとしたが康一が制す。
『あの!僕に何か手伝えることはありませんか?!協力させてください!』
「いいの?」
『はい!』
「わかった、ありがとう。さっそくだけどすぐに家を出られる?」
『はい、大丈夫です!』
「じゃあすぐにぶどうヶ丘病院に向かって、今仗助くんとハトホルが新手のスタンド使いに襲われてるの」
『仗助くんとハトホルが!?』
「説明が後回しになったけど今君に聞いたのは新手のスタンド使いの本体かもしれないヤツのことなの、私が行くより君の方が自宅から病院に行くのが早い。先に行ってその入院している少年の病室を何とか聞き出してほしい」
『わ、わかりました!すぐ行きます!』
電話は康一の声を最後に切られた。
「さて、本体はやっぱり事故を起こした少年Aみたいだね。
おそらく吉良の父親が持っていた矢で負傷をして事故ったんだろうけど、そのおかげでスタンド能力に目覚めた。
『養分を吸いとる』というのは自分の傷を癒すために行っていることかな、どちらにしろまずはぶどうヶ丘病院のことを知らせなきゃね」
携帯の電話帳を開いてハトホルに電話をかける。