杜王町編・第16話 ハイウェイ・スター~噴上裕也~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「「!」」
後ろのトンネルの壁にはドアがついている、そしてトンネルの中なのにそこだけが明るい。
「あ、あれは・・・!」
「部屋だ!トンネルの中に部屋があるぞッ!」
露伴の言っていたことは本当だった、そしてそのことを話していた露伴自身は部屋の中に座り込んでいる。
「里美さん、何なんっスか!?この部屋は!」
「スタンド能力ですか?」
「う、うん・・・」
歯切れの悪い里美、それはそうだ。
今、露伴は人質・・・下手に相手の正体を話してしまったら命が危ない。
「里美さん、どうして助けに行かないんですか?」
「そ、それは・・・」
一方、露伴も背中に潜んでいるハイウェイ・スターに話しかけられていた。
『なあ、露伴・・・あの2人に向かって「助けてくれ」と言うんだ、部屋に誘い込むんだよ。
お前の養分はほんのちょっぴりだが残しておいてある、あいつらを部屋の中に誘い込めば命は助けてやるよ』
「・・・・!」
『代わりに奴らの養分をいただくからな・・・さあ、言うんだ。奴らをここに引き込むのに協力するんだ』
露伴は正直もう動けない、体がだるくて仕方がない状態だ。
「はあ・・・はあ・・・」
『ほら早く呼べよ、あの女・・・俺がいるから能力のことは言わないようだが、部屋の中に誘い込む気はないようだ。
かと言って自分が入ってくるわけでもない、うまく立ち回ってやがるぜ。
だからお前の一言が必要なんだよ、お前が一言、「助けて」と言えば何にも知らないあの2人は警戒せずに入ってくるだろう?
あの女も2人相手じゃあ止めきれない、必ずどちらかが入ってくるだろう』
確信犯だ、養分を奪うために良く考えが巡る者だ。
「露伴、その部屋は何なんだよ!まるで誰かが住んでるみたいじゃあねーか!」
「大丈夫なんですか?どうして座り込んでるんですか?」
露伴が何も言わないので訝しがる。
『死にたいのか?』
ハイウェイ・スターも痺れが切れ始めているようだ。
「あの2人を部屋に誘い込んだら・・・本当に僕の命は助けてくれるのか?」
『ああ、約束するぜ・・・奴らの養分と引き換えのギブアンドテイクってやつだ。
呼べよ、早く呼べ、アイツらをな・・・・・』
「だが断る!」
『何ッ!?』
「この岸辺露伴が最も好きなことの1つは『自分で強いと思っているヤツにNOと断ってやること』だ!
逃げろ!こっちに来るんじゃあないぞッ!仗助!ハトホル!
部屋に入ったら勝ち目はないッ!殺されるぞ!!」
露伴は叫んでいた。
「露伴くん・・・」
『貴様ァ~~~~ッ!!』
しかし露伴の願いは裏切られた。
「逃げろって言われてよォ~~~、この俺が逃げると思ってるんっスか?ぶちのめしてやりますよォ~~~!!」
「じょ、仗助くんっ!?どうして・・・!」
部屋の中に入ってしまっている仗助、この行動には露伴だけではなく里美も唖然。
「何ていう事をするんだ、東方仗助!せっかく危機を教えてやったのに・・・必ず僕が考えていることや言ったことと逆のことをする、だからお前のことが嫌いなんだ!だからお前のことがムカつくんだよッ!襲われるぞ!!
『ハイウェイ・スター』は既にお前の匂いを覚えた!!」
仗助の体に分裂したハイウェイ・スターの肉片が食い込む。
『やったぞ!食い込んだぞ!!』
「くっ・・・!『天国の扉(ヘブンズ・ドアー)』!!」
露伴は力を振り絞ってスタンドで仗助、ハトホル、里美の体に文章を書き込む。
「仗助!『ハイウェイ・スター』はもはや時速60kmで追ってくる!本体を探せ!本体を倒さない限りお前の助かる道はないッ!!」
『時速70kmで自分の体は背後にぶっ飛ぶ!』
3人の顔の資料には上記の文章が書き込まれている。