杜王町編・第16話 ハイウェイ・スター~噴上裕也~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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ガシャ―――ンッ!!
「!?」
「フゥ――・・・」
次の瞬間、激しい音が聞こえた。
ハトホルが恐る恐る見るとバイクが一台損傷している。
「あのバイク・・・もしかして、露伴先生のっ・・・!」
「ああ、そうみたいだぜ。しかし露伴の姿がねぇ、里美さんもだ。ってーことは2人はまだトンネルの中か!」
――――――――――――――――
「うおおおおぉぉっ!?」
バイクから投げ出された露伴と里美は地面に倒れていた。
「露伴くんッ!」
足の形をしたスタンドは徐々に数が増え、足の形以外のパーツも集まり合体していく。
『養分をくれェ~!お前の養分を俺にくれェ~!』
それは人型のスタンドだった。
「これがあの部屋に潜んでいたスタンド・・・しかし、どんな能力なの?『養分』って・・・」
「『天国の扉(ヘブンズ・ドアー)』!!」
露伴は自分のスタンドで相手の掌を資料にする。
「スタンドの名は『ハイウェイ・スター』、あの部屋は罠、好奇心で入り込んできた者の匂いを覚えて猟犬のようにどこまでも追跡し、そいつの養分を吸いとる・・・」
露伴が読み上げたことで納得がいった里美。
相手のスタンドが何故自分を追ってはこないのか・・・自分は部屋に入っていなかった、つまり『迂闊に行動しなかった』おかげで命拾いしたのだ。
〈なら・・・〉
「『氷の鞭(アイス・ウィップ)』!」
『ぐおッ!』
里美はスタンドでハイウェイ・スターの首を絞めた。
『な、何だとっ!?』
「お生憎様、もう一人いるんだよね。
あなたは匂いを覚えてなくて『1人』だと思い込んだようだけど・・・」
『!?』
「さあ、露伴くんを放しなさい・・・さもないと首をねじ折るッ!」
『チッ・・・』
ハイウェイ・スターが露伴から手を放そうとした時だ。
「露伴!里美さん!いるんっスか!!」
「!」
『!』
仗助の声だ。
「仗助・・・まさか、戻ってくるとは・・・」
『ヒヒッ!』
「!」
ハイウェイ・スターは里美が仗助の声に反応した隙に鞭から逃れ、あの部屋に入ってしまった。
「しまった!」
『ヒヒヒッ!これでもう俺に手出しはできないッ!』
「・・・・っ」
『どうした?俺の首をねじ折るんだろう?やってみろよ・・・だが、コイツ(露伴)はカラッカラの干物になるがなぁ~ッ!!』
ヤツが部屋の中に入ってしまった以上、自分は手出しはできない。
中に入ってしまえばハイウェイ・スターの『獲物』、食料の標的になってしまう。
「里美さーんッ!いるんですよね!どこですか!」
〈ハトホルまで!〉
『ほう・・・女の声も聞こえるな、2人か・・・こりゃあいいぜ、一気に俺が回復できる養分が集まって来た』
「なっ・・・」
『おい、お前・・・あの2人をここに誘導しろ、もちろん俺のことは言うなよ?
もし言えば、コイツがどうなるか分かるだろう?』
露伴を囚われている今、里美はどうすることもできない。
「おいッ!露伴、里美さん、いるんだろ?返事しろッ!」
仗助とハトホルはトンネルの中を探し回る、薄暗いため声を頼りにするしかないので必死に呼びかけている。
「仗助くん、ハトホル・・・こっちだよ」
「あ!いた!」
「やっと見つけたっスよ、いるなら返事してくださいよ!」
「ごめんなさい・・・」
里美は言葉に詰まりながらも受け答えする。
「露伴はどうしたんっスか?」
「露伴くんは・・・」
チラッと後ろを見る里美。