杜王町編・第16話 ハイウェイ・スター~噴上裕也~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「『トンネルの中に部屋があった』だと?そんなくだらない嘘をついて俺に仕返ししたいわけ?」
仗助に先ほどトンネルの中であったことを説明したが信じる様子がなかったからだ。
そこで仗助はそのまま帰宅させ、ハトホルには調査は中止にすると伝えホテルに戻るように伝えた。
そして里美自身は露伴と一緒にトンネルに戻って来たというわけだ。
「ありがとうございます、里美さん」
「いいえ、吉良の父親のこともあるし・・・新たなスタンド使いがいるのかもしれない。確認するのに越したことはないからね。じゃあ、行きましょうか」
ヘルメットを被る里美。
予め用意しておいたバイクの前に露伴が乗り、後ろに里美が乗り込む。
〈ん?里美さん、結構いい体をしているな。もともとスタイルが良いとは思っていたが胸のあたり具合が絶妙だ!〉
緊張な場面にも関わらずスケベ心丸出しの露伴。
「露伴くん、早く行きましょう」
「あ、そうですね!」
アクセルを拭かせてバイクを走らせる。
確認作業のため少しスピードを減速させて走らせる露伴、注意深く周囲を見ている。
しかし出口近くまで何も発見できずに到着してしまった。
「出口だ」
「ふ~ん・・・何もなかったね」
里美も注意深く見ていたが走行している車線側も反対車線の壁もドアや窓らしきものはなかった。
「やっぱり幻覚だったのかな?」
「うむ・・・」
露伴は納得がいかないまま壁に手を付いた時・・・。
「つっ!?」
急に前のめりに倒れた。
バイクも横転し、里美も倒れる。
「里美さん、大丈夫ですか!」
「ええ、私は大丈夫!でも、これは・・・」
目の前にはドアがある、そして中には生活感のあるインテリアが並べられている。
「露伴くん、君が見たというのは・・・この部屋なの?」
「はい、僕が見たのは確かにこの部屋ですっ・・・でも男と女がいない、どういうことなんだ?」
露伴は部屋の中に入る、するとクローゼットからガサゴソ音が聞こえる。
「つっ・・・!」
『ここはヤバい!』、直感で露伴は思った。すぐにバイクを起こして里美に乗るように促す。
すると『ベタベタベタッ!』と何かの足音みたいな音が聞こえてくる。
「飛ばしますよっ!しっかり掴まって!!」
自分もバイクに乗って速度を上げる露伴。
「何かが追ってくるっ!見えない何かが!罠だ、スタンド使いをおびき寄せるための罠だ!」
「私にも足音みたいなのが聞こえた、正体は分からないけど追跡されている!」
「時速60kmも出しているのにッ!」
露伴は時速70kmまで速度を上げた、すると追跡しているものの尾行が引いた。
「何だ?追って来なくなったぞ?」
「露伴くん、前ッ!」
「!」
前からは大型トラックが来ていた、避けるために減速したため、激突することはなかったが・・・。
「がっ!」
「!?」
露伴の肩や脇腹、足に何かが食い込んでいる。
「露伴くんっ!」
人の足のような形のものが露伴の体に食い込んでいる。
「くっそ!本にして操ってくれる!『天国への扉(ヘブンズ・ドアー)』!」
スタンドを出そうと思ったがそうもいかない。
ドックンッ!!
「ぐふっ!!」
追跡スタンドが露伴の体に食い込んでいる、さらに力を吸いとっているのだ。
「何なのだ、これはっ・・・力が吸いとられているっ・・・」
〈これはっ・・・間違いない!スタンド攻撃!
でも何故、露伴くんだけ?あの場には私もいたのに私には見向きもしない!〉
――――――――――――――――
「ほらっ!仗助さん!早く早く~ッ!」
「そう引っ張んなって!ハトホル!」
その頃、トンネルの出口では腕を掴まれてハトホルに引っ張られている仗助がいた。
「露伴の言ったこと信じてるのか?お前?」
「だって里美さんだって『確認する』って言ってたんですよ?気になるじゃないですか!」
「まあ、確かにな・・・吉良の親父のこともあるし、もう既にスタンド使いが生み出されている可能性もあるしな」
「でしょ!?だからほらっ!」
「だあ~っ!!わかったから引っ張んなってば!!」
とはいうものの実の所、ハトホルが行くと言い出したので心配でついてきた仗助。
まだまだ11歳ではあるものの仗助はこの少女に特別な感情を抱きつつあった。
〈変態か?俺はよォ~、あいつは中坊になりたてだってのに・・・〉
実質4歳しか差はないのだが・・・中学生というだけでヤバイと思ってしまう仗助。
「仗助さんっ!!遅いですっ!」
「そんな慌てんなよ、どうせ中にいる・・・つっ!!危ねぇッ!!」
ハトホルを抱えて飛び退く仗助。