杜王町編・第16話 ハイウェイ・スター~噴上裕也~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「今日はどこに行くんですか?里美さん」
「えーっとね、まずは・・・」
今日はハトホルと一緒に調べ物をする里美、最近は静亜が承太郎と一緒にいることが多いため、ちょっと寂しくもあるがハトホルがいつも付いて来るのでその気持ちも和らいでいる。
手帳を見てこれから行く場所を確認する。
「これからバスに乗って図書館に行くでしょ~、その後にスピード・ワゴン財団の人が来るから待ち合わせ場所に行って・・・」
そう言いながら腕時計を見る。
「もうそろそろ来るかな~、バス」
バス停について後ろを振り返ると丁度バスが来た。
「ホントだ!里美さん、凄い!」
停止したバスの乗車口が開いたのでバスに乗り込む2人、するとそこには見知った人物が・・・。
「あら、露伴くん」
「里美さんっ」
思わぬ偶然、露伴は里美の顔を見るなり目を輝かせる。
「あ、露伴先生・・・」
「やあ、ハトホル。君も一緒なのかい?今日は取材か何かですか?」
「いいえ、ちょっと調べ物をね・・・露伴くんこそマンガの取材?」
「ええ、そんなところです」
露伴が座っている席の近くのつり革や取っ手に2人は手をかける。
そして他愛のない話をしていると別の停留所に着いた、そこからこれまた見知った人物が乗車して来た。
「あ・・・」
「あ!仗助さん!」
「あら、仗助くん」
「里美さん、ハトホル・・・それから」
露伴の方を見る仗助の目は申し訳けなさそうな、ヤバイなと思っているような複雑なものだった。
「どうしたの?」
「あ・・・いや~、えーっと・・・」
「フン、挨拶ぐらいはしろよ、東方仗助・・・少なくとも僕は君よりは年上なんだぜ?」
「・・・・ど、どうもっス・・昨日は大変でしたっスね、火事・・・」
「火事?」
「ええ、まあ・・・家が半焼したんですよ」
〈〈半焼!?〉〉
「仕事部屋は無事だったので生活はしているが・・・映画『プリティウーマン』に出てくるような150万の家具も焼けてしまったし、これから火災保険の手続きやら家の修繕やらなにやらで忙しくなる」
「ハハハ・・・それは大変だね」
大きなため息をつく露伴。
「・・・・・」
「どうした?座れよ、東方仗助」
4人を乗せたバスはトンネルに入る、トンネルの中は暗く灯りもない。
露伴は窓の外を見ていたが・・・ふとあるものが見えた。
「何ッ!?」
トンネルの壁に家のドアがあった。
「!?」
今度は窓だ、部屋の中に誰か倒れている。
「どうしたの?露伴くん」
「い、今・・・トンネルの壁にドアと窓があった!中に女が倒れているっ!」
「え?」
窓から視線を逸らさない露伴。
「男もいるぞっ!」
「?」
里美も車窓から覗いてみるが何も見えない。
「ハトホル、見える?」
「いいえ、見えません」
「つっ!?そ、そんな馬鹿なっ・・・今、男が刃物を持って・・・」
「刃物?」
「そう、女の手首を・・・仗助!お前は見えただろう!」
前の席に座らせた仗助の肩を掴む露伴。
「うるせーぞ!岸辺露伴ッ!これ以上俺にからむんじゃあねぇぜ!!」
その手を力いっぱい振りほどく仗助。
「!」
仗助の大声に驚いた乗客が一斉にこちらを向く、運転手も車内のバックミラー越しにこちらを見ている。
「・・・とにかくここで言い合いをしたら他の人に迷惑だよ、トンネルを抜けた先の停留所で降りよう」
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露伴は里美と一緒に先ほどのバスが通過した二つ杜トンネルに来ていた。
「じゃあ、さっそく確かめましょうか」
「はい」
何故、2人なのかというと・・・・。