杜王町編・第15話 アトム・ハート・ファーザー~吉良吉廣~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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『ば、バカな!このわしの攻撃から逃れるなんて~~~~っ!!チクショォォ~~ッ!!』
孤立させられた吉廣は悔しそうにこちらを睨んでくる。
「仗助、コイツに一言言ってやれ。決めの台詞をバシッとな」
「つっ、えっと・・・お前なんか全然怖くなかったぜ!バーカッ!!」
〈仗助くん・・・それ負け惜しみみたいに聞こえるよ・・・〉
こういう時は決められないことに若干脱力している里美。
『チクショォォ~~ッ!お前ら戦い慣れしているな?わしや息子のような能力を持った者と何度も何度も戦っているな?』
「コイツ!?外に出れますよ、幽霊だからか?」
吉廣はもう一度カメラに触れようとするが・・・。
『オラアッ!』
『!』
スター・プラチナの方が遥かに早い、カメラは殴り潰された。
『うぐおおおッ・・・』
「簡単に逃げられると思わないでね」
驚愕しているところを見逃さず吉廣の写真を掴む里美、写真を真ん中から半分に内側に畳み込む。
「そもそもアンタがここにいたのは私たちに『見つけられたら困るもの』があったからだよね?だから攻撃してきた」
そう言って折り畳んで折り目を付け、セロテープでぐるぐる巻きにしてしまい、柱に画びょうで留める。
『ヒイッ!』
「なるほどな、折って面と面を合わせれば出口がない・・・こりゃ、逃げられんわ」
「感心してないでやることやっちゃうよ」
「そうだな、億康と康一くんはこの部屋を頼む。俺たち3人は向こう側を探すぞ」
承太郎、仗助、里美は奥の部屋を探す。
『息子を守れなくなるゥゥ~~~ッ!アレがもしアイツらの手に渡ったらッ・・・』
写真の中では吉廣が慌てている。
「そっちは何かあったか?」
「いいえ、こっちには何も無いっス」
「こちらも・・・ん?」
「どうしたんっスか?」
「うん・・・ちょっとね」
里美はあるものの前に歩き出す。
――――――――――――――
「見つけられたら困るものって言ってたけど・・・何だろう?」
「俺はあんまり細かくは考えてねーよ、そこの吉良の親父が青ざめりゃいいのさ」
押入れの中を探している康一と億康が会話をしていると吉廣の呻き声が聞こえる。
『く、苦しいッ・・・息ができないッ・・・!た、頼む・・・ちょっぴりでいい、テープに穴を開けて外の空気を吸わせてくれ~~!』
「ほ、本当に息できないのかな?」
「馬鹿だな、康一。フリだよ、フリ!穴開けさせて逃げようってんだよ!」
『し、信じられないかもしれんが・・・本当に苦しいんじゃよッ!』
「僕、閉所恐怖症だから息ができなくて苦しいっていう気持ちわかるんだよなァ・・・」
あまりに吉廣が苦しそうなので悩み始める康一。
「ハア~、うるせーな・・・そんなに穴開けて欲しいの?
良いだろう!良いだろう!いっぱい開けてやるぜ、ただし画びょう付きだけどな!」
そう言って何本も画びょうをテープ越しに写真に突き刺す億康。
『な、何しやがる!?』
「カッカッカッ!」
『チクショ―ッ!ここから出しやがれッ!このクソガキがァ!!』
先程の弱った声とは逆に荒々しい口調に変わる吉廣。
「出たな、本性が!だがよォ~、その画びょうは取れねぇな」
『画びょう・・・だと?』
ピンッと来たように声色が変わる。
『見えないがどうやら今、わしは柱にいるらしいな・・・・キ―ッヒヒヒヒッ!!良いことを思いついたぞ!!お前の画びょうのおかげでここから逃げ出せる奥の手をな!!』
「な、何だと!?」
『ヒヒヒヒヒッ!!簡単だ、おまえのおかげだ!それじゃ~~、アバよォォ!!』
「「!」」
バキッ!バキッ!ガシャッ!ガシャンッ!
写真の中から大きな音が聞こえてくる。