杜王町編・第15話 アトム・ハート・ファーザー~吉良吉廣~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「仗助くん!幽霊なら僕たちのスタンドで攻撃できるよ!」
「!」
「露伴先生は自分の『天国の扉(ヘブンズ・ドアー)』で鈴美さんの記憶を読んだんだもの!」
康一の言葉に仗助はクレイジー・ダイヤモンドを出現させ、写真を破る。
「!」
「こ、これはっ!」
すると承太郎と里美の体が裂かれる、もちろん自分自身もだ。
「何ィィィ――――ッ!!」
「マズい!写真へのダメージは俺たち自身へ返って来るぞ!早く写真を直せ、仗助!」
『ドララアッ!』
クレイジー・ダイヤモンドの能力で写真は元に修復される、おかげで3人はバラバラになるのを避けることができた。
『!』
吉廣は仗助たちが普通の人間でないことを瞬時に判断した。
『その能力・・・そうか、お前らもわしの息子と同じような力を持っているのか!』
「くっ・・・億康!お前の出番だぜ!オメーの『手(ザ・ハンド)』でこの親父のところだけ削り取ってくれ!」
「よっしゃああ!!任せとけ、仗助!!」
駆け出す億康だが縁側の窓ガラスに激突した。
「え!?」
「な、何だあぁ~~?!何で俺がいきなり窓にぶち当たるんだよォ~~!?」
「「・・・・・」」
「どういう事なんだ・・・?うわあああッ!」
康一が手を伸ばすと目の前から手が見えなくなる。
「ぼ、僕の手が・・・あんなところに!ここの面を境に中に入れない!」
「やっぱりそうか・・・」
「え?『やっぱり』って何っスか?」
「この写真に写っているもの・・・つまりこの部屋は見えない壁で隔離されている。
さっきのダメージの影響といい、『被写体の魂を写真に閉じ込める』能力かもしれない」
『聡いな、女~~~っ!見えないその膜は「写真の枠」だ、わしは「写真の中に生きる幽霊」、わしの映った写真の空間を支配できる!カメラを使って魂を写真の中に閉じ込められるからだ、それがわしの能力だ!ヒヒヒヒッ!』
「写真の中だァ~~~~?俺の目の前に見えてるじゃあねーかよ!」
『頭の悪い奴は無理に考えなくてもいいぞ?この3人を殺したら次はお前らを写真に閉じ込めてぶった切ってやるっ!』
吉廣は包丁を取り出す。
「仗助くん!承太郎さん!里美さん!」
『ヒヒヒヒッ!コ~ロ~ス~ッ!!』
吉廣が包丁を仗助の首に押し当てようとする。
「テメーッ!!やめろ!!
承太郎さんッ!里美さんッ!何とかしてくださいよ!2人の無敵のスタンドでどうにかしてくださいよッ!!」
「ふう~っ・・・・仗助くん、これは諦めるしかないよ」
「え?」
「だって写真へのダメージは本体である私たちに返って来るんだもん、承太郎の『星の白金(スター・プラチナ)』でも私の『氷の妖精(アイス・フェアリー)』でもどうにもできないよ」
「そうだな、無駄なことは諦めるしかないな」
「何ですって・・・何言ってんっスか――ッ!!アンタらッ!!」
2人が呆気なく諦めたので怒り出す仗助。
『コ~ロ~ス~ッ!!』
そうしている間にも吉廣は包丁で写真の中の3人の首を切り落とした。
「つっ!!」
『お前らの首は吹っ飛んだ・・・キシシシシッ!』
吉廣が不気味に笑うと現実の箪笥の最下段から包丁がゆらりと出てくる。
そして仗助に狙いを定めて飛んでくる、クレイジー・ダイヤモンドで叩き落とそうとするが包丁に触れることができない。
「だ、ダメだ!触れねぇ!!や、やられるッ!!」
「『親父を止める』ことは諦める、しかし・・・」
『!?』
承太郎は写真を持つとカメラに吉廣の映った部分だけを納める。
カシャッ!
「こいつが『自分が写った空間を支配する』というのなら・・・・」
「『コイツ(吉廣)だけをカメラで撮って孤立させればいい』ってところかな?」
見事に自分たちが写っている写真から吉廣が綺麗に消えている。