杜王町編・第14話 逃亡
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ふ、フフフ・・・私の敗北って訳か。
そうさ、君たちが探していた男は私さ・・・素顔もばれた、スタンドの正体もばれた、本名もばれた・・・どうやら私は安心して熟睡できないらしい。
だが・・・・今夜だけだ!!」
すると吉良はキラー・クインで自分の左手首を切断した。
「!?」
「な、何してやがるっ!?」
「見ての通りだ、切り離す!痛いっ・・・なんて痛いんだっ・・・!
血もいっぱい出るし、涙まで出てきたっ・・・だが、私にとって勝ち負けは問題ではない、私は生き延びる・・・平和に生き延びてみせる!
私は人を殺さなければいられない性を背負っているが、幸福に生きてみせるさ!」
吉良の切断された左手首が浮かび上がる。
「「!」」
「『シアーハートアタック』!お前は自由だ!あとは任せたぞっ、私を守るんだ!!」
吉良はハンカチで止血しながらその場を逃げ去る。
「な、何だ!?この弱っちそうなのは!」
仗助がシアーハートアタックを攻撃しようとする。
「気を付けろ、仗助!そいつは『体温が高い方を優先的に攻撃してくる』爆弾スタンドだ!しかも決してぶっ壊れねぇ!!」
そこへクレイジー・ダイヤモンドで回復した承太郎が忠告する。
『ドラッドラララララララアッ!!』
クレイジー・ダイヤモンドが拳を打ち込む。
「ぶ、ぶっ壊れないだと!?じゃあどうすんだ!?」
「心配はねぇぜ、億康!」
仗助は到って冷静だ。
「『ぶっ壊れす』んじゃあねー、『治せ』ばいいんっス!あの野郎が切り離したつーんならね」
シアーハートアタックが左手に戻って行く。
「ちと不気味だが、あの左手の行く先が殺人鬼だ。康一、里美さん、行けますか?」
「うん・・・大丈夫」
「僕も・・・」
二人も立ち上がる。
「よしっ!後を追うぜ!」
「おう!」
4人は走り出す。
「そう簡単に逃がすかよ!ボケッ!!」
――――――――――――――――
「殺人鬼の名前は吉良吉影、住所は杜王町勾当台1-128、年齢33歳、スタンドは射程近距離の爆弾スタンド・『キラー・クイン』!」
「あの短時間でよくそこまで観察できたね、康一くん、偉い!」
『この子、ひょっとして仗助並みなのでは?』と思いながら聞いていた里美。
「おい、ヤツはどこに向かってるんだ?」
「どこに向かおうがよォー・・・ヤツはもうおしまいだぜ!!」
仗助たち4人が行きついた先はとあるビルだった。
「ここは・・・、まさかっ!?」
里美が先にビルの中へ入った。
そう、そのビルは『エステ・シンデレラ』が入っているところだった。
「彩さん!」
診察室を開ける里美、3人も後ろから入ってくる。
「!」
「「「!?」」」
既に遅かった、シンデレラのエステティシャンである辻彩は首に穴を開けられて瀕死の状態だった。
「彩さん!」
「っ・・・里美、さん・・・」
「何があったの!?」
彩の傍に駆け寄る里美。
「男が・・・」
「男?」
「ええ・・・同じ背格好の男を連れて来た、私の目の前で殺して見せた・・・」
ドレッサーの前では男がうつ伏せになるように死んでいる。
「これは・・・」
「一体何が起こったんだ・・・」
「彩さんっ・・・」
仗助たちも困惑している、しかしそんな中、承太郎があることに気付く。
「つっ!」
吉良の左手はまだ動いている、目で追い続けていると男の死体を通り過ぎようとしている。
しかし死体の男にはちゃんと左手がついている。
「こいつは『吉良吉影』ではないっ!左手がある!」
「「「!」」」
「なんですって!」
その死体の男を承太郎が確認する。
「こいつ顔がない、右手の指紋も・・・」
「どういうこと・・・?」
「あいつは・・・恐ろしすぎたわ・・・。
『シンデレラ』で顔を変換させられた・・・髪の毛も、指紋も・・・無理やり・・・」
「つっ!やっぱりそうだったんだ・・・」
「どうした?里美?」
「ヤツは『別人』になったんだよ!この男の『顔』と『指紋』・・・変換できるものを全て変えて『吉良吉影』ではなくなった!」
里美は『シンデレラ』(ここ)に来たあたりから薄々感じていた、嫌な予感がしていたのだ。