第9話 黄色の節制~テンパランス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「そりゃあ・・・このお嬢ちゃんがお前と同じだからだよ」
「え・・・?」
「何だと?」
「だからよォ」
ラバーソールは水から這い上がる。
「そのお嬢ちゃんはお前と同じ血を引いているってことだよ!」
「「!?」」
グボッ!!
すると承太郎の体にイエロー・テンパランスの肉片が纏わりついた。
「空条くん!?」
「ヒヒヒ・・・承太郎、幸運の女神はまだ俺の方についていたようだぜ。
今気づいたか?そこの排水溝・・・・そこのマンホールに繋がっているんだよ!
俺が腕を伸ばしているそこのマンホールとな!!」
「!」
「その排水溝にてめーを固定する!
これでもう俺に攻撃できまい!今俺が話した「両手とも右手」の男の話やお嬢ちゃんの秘密のヒントは無駄になってしまったな。
空条承太郎!てめーを引きずり込む穴がこんな近くにあるとはな、全く幸運よのうォー!俺ってさあ―――ッ!
しかも排水溝に這いずっていたザリガニも食ってパワーアップ!!このまま潰して引きずり込んでやるぜ!!
おめーを殺せばDIOに1億ドルもらうことになっている、たったの数分の戦いでそれだけ稼げるなんてよ。
マイク・タイソン以上に俺って幸運だと思わんか~~い?なぁ、お嬢ちゃん!」
「!」
「そしてあんたを連れてきたらもう1億ドルだ!!合わせて2億ドル!!これ以上ない幸運だぜ!!」
ラバーソールが里美の腕を掴む。
「いやっ!空条くん!!」
「叫んでも無駄だ!もうすぐ承太郎はグヂュグヂュに潰される!」
「ふうぅ・・・」
「あ?」
「やれやれだぜ」
ため息をついたかと思うとニヤリと笑う承太郎に疑惑の目を向けるラバーソール。
「自分のことというのは自分ではなかなか見えにくい・・・・、気づかねーのか?本当にてめーが幸運だったのは『今までだ』ということによォ。
鼻の骨を折られる程度で済んでいたってところまでだってな」
「な、なに!?」
「本当の幸運ってのはよォ―――ッ、こういうことを言うんだぜ!!」
ボコッ!!
スター・プラチナが水圧のパンチを排水溝に叩き込む。
すると流れが逆流し、マンホール蓋がぶっ飛ぶ、そしてもろにラバーソールの顎に直撃。また水中に逆戻りだ。
「ぶはっ!」
水面に顔を出したラバーソールだが、頭を思いきり掴まれる。
「いっ・・・」
冷や汗が流れる、それもそのはずだ。
「ハ、ハハハ・・・じょ、冗談だって!冗談だってばさあ、承太郎さんッ・・・ハハハハハ!!
ちょ、ちょっとした茶目っ気だよォ~~ん!たわいのない悪戯さぁ!やだなあ!もう~~!本気にした?」
焦りながら弁明をするラバーソール。
「ま・・・まさか、もうこれ以上殴ったりしないよね・・・?
俺、重傷患者だよ?鼻も折れてるし、顎骨も針金で繋がなくちゃあならないし・・・ハハハハハハハ」
「てめーには何も言うことはねえ・・・、言っても忘れっぽいようだからな」
「な、何のことだよっ・・!?」
「『里美(あいつ)に手を出すな』、2度も言ったんだがな・・・」
『オラオラオラオラッ』
ラバーソール
スタンド名:『黄色の節制(イエロー・テンパランス)』
再起不能【リタイア】